東武両毛を乗り回す鉄道旅 前編
この日の前日、なんとなく朝の6050系各停に乗りたいと思い、一番列車で日光方面に向かうつもりではありました。始発列車に乗るためには朝4時に起きて5時に出なければいけないのですが…
起床時刻5時
…はいどう考えても間に合いません。
さあどうするかと考え、いっそのこと出かけるのをやめるか?と思いつつスマホいじってたら「ふらっと両毛 東武フリーパス」なるものがあることに気づきました。2200円。ちょっと楽しみにしていた鬼怒川温泉には入れませんが、全体の総額では安くなるようで。しかもこの時は両毛地域に行ったことが無かったので、せっかくなら乗り鉄し
てみるか!と思い駅へ向かいました。
なお列車時刻全く覚えていないので、時刻はなしです。
今回のざっくりルート。いつもの10分クオリテの資料です。ご参考までに。
リンク集↓
下の館林行区間急行に乗ります。なかなかにロングランだよなぁ…なんて考えていましたが、実際は1時間くらいなんですね。
先発の久喜行急行です。爆音電車…いや東急8500系はいつまで残るのでしょうね?
日比谷線直通の各駅停車もやってきました。
乗車電がやってきました。4+4両編成のようですね。前方車両でも自動放送の有無で後ろの車両が更新車かわかるのですが、自動放送がついていたかはもう覚えてません。
ぼーっとしていて、気づいたらもう和戸、久喜です。新幹線の高架を撮ろうとしたものの、ワンテンポ遅れました。
どこの駅かは忘れましたが、停車位置目標。8両以下しか停まらないはずのこの線区になぜ10両停目が?と思いましたが、調べてみると数年前まで区間急行とかは10両編成で北千住まで向かっていたからのようです。過剰輸送とか心配しなくてよかったのでしょうか?
朝なので区間急行だの区間準急だのが頻繁にすれ違います。しかも6両8両で運行されています。特急以外の全列車南栗橋どまりの日光線とは対応が違いすぎますね。
館林到着。この後どの路線に乗るかななんて考えていましたが、今回の目的の一つが「東武の両毛地区路線を完乗する」だったので、支線は先に押さえておこうと思い佐野線に乗ることに。乗り換え時刻が短かったので大急ぎです。
この8000系の白と青が個人的に好きです。
ってそんな呑気に撮っている場合じゃない!
慌てて乗り込みます。
この駅から北の拠点駅では発車時に軽快な信号開通メロディーが流れます。発車メロディーに似ていますが、信号が赤になるとき鳴りやむのが違うところです。
[佐野線 館林→葛生]
館林には留置線らしきものがあります。検車区ありましたっけ?
佐野線は右にカーブし、それ以外の路線は左へとカーブして別れていきます。
発展具合は同じくらi(粛正
佐野ラーメン食べていきたかったのですが昼食場所は決まっていたうえにまだ昼というには早すぎて店が開いているとは思えないのでスルー。
線路をウネウネと行きつつ橋を渡り、しばらく走ると葛生駅到着です。
留置線が多くあったものの肝心のホームは1面のみ。りょうもう用の200系が留置されていました。ていうか朝のりょうもう号は送り込み回送じゃなくて停泊なんですか…
赤と青のこの組み合わせが個人的に好きです。単色じゃなくて白がベースなのでなおさら。
駅舎。割と新しめ。
乗ってきた電車に乗ろうかと考えましたが、この路線の先には廃線になった路線があるらしく、何かそれらしき遺構無いかなと気になったので次の電車にすることに。
すると電車の発車後、あの留置していたりょうもうが入れ替えで動き始めました。
てか留置線とホームの間の入れ替えするには単線の本線を支障して入れ替えなければならないうえに踏切を踏む仕様のようです。不便ではないのでしょうか…
あ、フツーに踏切開くんですね。
りょうもう号はホームへ
踏切に移動して撮影。目の前に見えるので撮り放題です。
安全には勿論配慮しています。
この列車。意外というか結構な人が乗っていきました。でも6両は流石に長い気が…
こういう線区は500系を3両で運行すれば効率いいように思えますが、どうでしょうかね?550系みたいな感じで。
撮影を終えて、駅の北へ向かいます。何かあるかな…と。右側が駅です。
現在では何もありませんが、おそらくここにはかつて線路と踏切があったのではないかと思います。
駅の方を臨むと、目の前には寸断され、錆びきった線路と、もう二度動くことはないであろうポイントが見えました。
やたらと不自然な直線の緑絨毯が伸びています。…とはいえ、これだけだと偶然直線なだけっていう可能性もありますが、ここ廃線跡であると確固たる自信をもって断言できる遺構が残されていました。
架線柱です。この形は電車特有のものです。間違いなくここに鉄路があったといえます。
ここは東武会沢線はじめいくつかの路線があって、石灰、セメント、ドロマイトを輸送していたようです。
今では線路など見る影もありませんが、かつてのこの鉄路の先にはどのような光景が広がっていたのでしょうかね?
少々時間が気になるので探索は切り上げて戻ります。
駅に戻ると、 8000系3両verである800系が停まっていました。この線区でも使われているのは少々意外です。てかこれトップナンバーじゃね?
[佐野線 葛生→館林]
本線上に停車目標がありました。てかここ橋の上なんですね!?
来た道をさっさと戻り館林です。
電車まで少々時間あるので撮影。丁度浅草行りょうもう号がやって来ました。
相当な人が乗車し、車内はほぼ満席に。駅員が「本日全車満席となっておりますー!!特急券をお持ちでないお客様はご乗車になれません!」的なことを言っていました。東武特急は全車指定席です。
浅草まで、私なら迷った挙句普通列車で行くでしょうけどね。
こう人が乗るのは、普通列車の乗り換えの多さのほかにも、特急料金が比較的安いのもあるんじゃないかと勝手に予想しています。あと朝なのと休日なのと。
館林駅舎です。さっき撮影できなかったので。
乗るべき列車の時刻と番線が一発でわかる電光掲示板。いいですねこういうの。
ここからは小泉線に乗ります。
[小泉線 館林→西小泉]
本線より左側に一気にカーブします。
東小泉。ここから太田駅へ分岐します。この路線改良すればりょうもう号は足利市を経由する本線ルートより早くなるのでは?と思いましたが、まあ実現の可能性はゼロでしょうね。
西小泉到着。乗車電は回送されていきました。とこ行くねーん(唐突のエセ関西弁)。
というか客扱いしない理由はなんでしょうね?
駅を出ます。有人駅でびっくり。
駅舎は新しいですね。
この路線、西小泉が飛び出る形の盲腸線となっていますが、こうなった理由はもともと熊谷駅まで伸ばす計画があったからなんだそうです。といっても、東武が計画したのでなく、戦争での軍からの命令のようですが。この時代の軍勝手なことやってんna(殴
この路線の建設が進んだ当時、資材が不足してしたので、開業当初から複線だった日光線の線路を引っぺがして線路としたようです。しかし全通前に終戦。熊谷側の路線が熊谷線として残り、東武最後の気動車が走り、その様子をカメと揶揄された挙句廃線。日光線は終戦後直ちに複線に戻されたそうな。
それで写真はその路線の小泉方の線路後と思わしき小道です。熊谷線の方は「カメのみち」として整備されてるようです。
駅に戻ると乗車電が停まっていました。この電車で西小泉を離れます。
[小泉線 西小泉→東小泉(乗り換え)→太田]
東小泉で乗り換えです。対面乗り換えで接続ばっちりです。たいへん便利です。
乗ってきた電車は館林方面へ去っていきました。
太田駅は高架になっていて、小泉線のアプローチも高架のようです。
太田駅到着直前。車窓動画で見た北海道の某駅っぽい感じの。
太田駅到着。
駅前にオシャレな施設がありました。図書館のようです。図書館は場合によってはめちゃくちゃ不便なところにあるので、こういう立地は便利ですね。
地元にはほんとに中央につくってしまって不便な図書館が(ry
ここ屋上があります。ということでのぼってみました。そんなに高くはないものの、駅前のロータリーが見渡せます。
南口に移動します。
ドン・キホーテがありました。駅前とかめっちゃ便利じゃないですか。
規模はまあ見た目通りではないのですが…
駅内に戻ります。
ここ太田駅はホームが10まであります。ただし線路は6本。
ホームの数と線路の数が一致していませんが、このからくりは単純で、ただ長いホームを前後で2つずつに区切っているのです。ただし7~10番線は使用停止。完全に宝の持ち腐れとなっています。システムは改修されていないのか、使われてないホーム前を通る列車の発車時には通過放送が流れます。
ワンマン用の鏡にチラって写っている電車で伊勢崎駅へ向かいます。
[伊勢崎線 太田→伊勢崎]
特に写すものなく終点伊勢崎に到着。伊勢崎線には何度もお世話になってますが、名称の由来の伊勢崎駅にはこの時まで来たことがありませんでした。感慨深いです。
駅舎北口です。
この後、ちょっと移動して昼食にします。食事編、後編と続く予定です。
昼食編↓
「自販機食堂」なる食堂に行った話 (東武両毛を乗り回す鉄道旅昼食編) - 煎餅の旅とご飯と日常の記録
後編↓
東武両毛を乗り回す鉄道旅 後編 - 煎餅の旅とご飯と日常の記録
2019/10/17追記
10/12に関東を直撃した台風19号により、佐野線と日光線が被災し運休となりました。日光線栗橋ー栃木は19日に復旧となりましたが、佐野線全線および日光線新鹿沼ー下今市は17日時点でも復旧の見込みがたっていないようです。1日も早い復旧を心より願っています。
ところで日光線では南栗橋ー栗橋の区間列車が爆誕したみたいですよ?しかも19日からは区間列車に代わって新栃木行・新鹿沼行の昼行特急も登場するそうですね?