2019新潟旅#2 「只見線舐めてました」
こんにちは、くさせんべいです。
風雨に吹かれ店も休みというなかなかに酷い目にあった後ではありますが、とりあえず移動しなければどうしようもないので引き続き移動します。今回はその続き。
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2019新潟旅#1 越後の国を目指して(+小出で起こった小さな悲劇) - 煎餅の旅とご飯と日常の記録
濡れた靴は替えがないのでそのまま履き、当初の予定通り只見線に乗車します。雨脚が強く只見線が動いてくれるか不安でしたが、磐越西線経由に替えようにも磐越西線自体が遅れているという情報が入っていたので、予定変更せずこのまま進むことに。本日の宿は会津若松です。
キハ40キターーー\(・∀・)/ーーー!
この国鉄型気動車の丸っこい感じが結構好きなんですよね(*´ω`*)
相変わらず精神的疲労はありますが、メンタルは少しだけ回復しました。この只見カラー?はこのキハ40に合ってる気がするのですよね。
ところでこの車両、私は「キハよんじゅう」って呼ぶのですけど、一部マニアからは「ヨンマル」なんて言われることもあるそーで。
…あれ?キハ48だ(滝汗
確か2両固定編成が48と区別されるのでしたっけ?東武とJR東くらいしか詳しくないので国鉄型はよくわからないです。
後方車両はラッピングがなされていますね。これ結構ラッキーだったのでは…?
長岡方面行の電車と遅れていた越後湯沢方面行の電車の接続を待って出発します。只見線の本数が少ない関係で乗車列車を逃すのが怖いので、この電車の1本前の電車を利用したのですが結局無意味でした。越後湯沢で降りてれば美味しいご飯にありつけていたのですよね。
心が荒んでいたので回復の目的も兼ねて飲み物購入。この一番手前のリンゴジュースが美味しいんですよ(^ω^)
何より香りが違う。その辺のリンゴジュースはもう買わなくなるくらい旨いんです。
というか飲み物多くね()
福島の秘境に向けて出発です。
[小出13:11→只見14:28 只見線]
まあいうまでもなくどんよりとした景色です。只見線は絶景路線と聞きますけど、こんな天気じゃ景色は楽しめないでしょうねぇ(フラグ)
車内はボックスシート。ガラガラなので結局早くいく必要なかったのですよね。車内の8割くらい只見線目的の人のようで、斜め左のボックスの学生(らしき若い人)2人は勝手に空いてるボックスに移っては撮影してました。迷惑かけてないし別にいいかと。
なんとこの汽車、窓が開きます!
雨なので少々冷えますが、風切り音やジョイントの音がダイレクトに聞こえるので最高です。
(写真は安全を確認したうえで、落下防止の紐を手首に括り付けてカメラ持った手だけを伸ばして撮影しています)
町らしい景色が見えるのは最初のごく僅かだけで、その後の田園風景からだんだんと山間へ進んでいきます。
霧がかかってる!すげー!!(フラグ回収)
相も変わらず天気はどんよりですが、湿度の高さと気温の低さにより霧がかかり、何とも言えぬ素晴らしい景色に…!!癒されますねぇ…
そこまでスピードが速いというわけでもなく、軽快に音を立てながらノンビリ走ります。
線路は蛇行する川に沿って続きます。山間に入ると川を渡ったりトンネルを通ったりと景色がころころ変わる区間にもなります。どんよりとしているので写真映えしないのが残念ですが、景色は綺麗なので感動しっぱなしです。
ところでこの列車、なんと車掌さんが乗っていました。2両編成の閑散路線で車掌さん乗務とは。代行バスの時間が短いので、利用するかどうかを乗客に聞いてました。
車内のボックスでのんびりしていたら、大白川駅に到着。この駅の発車時刻は13:57、次の只見駅に到着するのは14:28…つまり31分間無停車で走行します。長くない?
というのも、2013年までは田子倉駅が途中にあったのですが、廃止されてしまったからこうなったようです。でもこの田子倉駅は只見側にあったようなので、区間で考えると大白川ー田子倉は結局只見線の最長区間だし最低でも15分はノンストップで走行してたと考えられます。やっぱり長い。
この区間に新潟と仙台の支社境があり、さらに分水嶺があるので沿って走る川の名前も変わるようです。会津若松側は只見川ですが、小出側は破間川というようです。
いやぁ、実にノンビリしていていいですねぇ…
…
………
ハッ!次が終点で、確実に乗り継がなきゃいけないから、寝てはいけな…い…
…
……
………
…………zzz
おそようございます。…完全に寝てましたハイ。
場所はおそらく只見川湖周辺じゃないかと。
午前中の疲れの反動がピークになったのか、もう1駅で終点だというのに寝てしまいました。15分くらい寝ていましたが、乗車した普通列車の走行中に寝たのに起きても走っているとは実に不思議なものです。
起きて荷物がまとめ少しノンビリしていると、間もなく車掌より只見到着の放送が流れました…ってこの列車車内チャイムついていたんですか!?
車掌放送の前後に流れたのはオルゴールの「アルプスの牧場」。曲が途中から始まり冒頭に戻って途中まで流れるもので、冒頭から綺麗に流れるものではありませんでしたが、車内チャイム自体普通列車では聞いたことなかったので感動モノです。粋な計らいだぁ…
この列車の終点、只見に到着!
ここから次の接続にはあまり時間の猶予がないので、少し急ぎます。
駅舎前からパシャリ
ここからは代行バスを利用します。写真左側にサイドミラーだけちらって写ってるやつです。
というのも、ここ只見ー会津川口では、2011年の新潟・福島豪雨災害で不通になっており、この区間ではバス代行が行われているのです。この只見線は赤字ローカル線のため存続を巡ってひと悶着があったそうですが、線路を自治体が保有する上下分離方式にすることにより無事復旧が決定したようです。
本来はここ只見で町散策、その後代行バスに乗り会津川口でも町散策とするつもりでしたが、雨で只見線がストップするかもっていう不安とこの雨じゃ只見をまともに観光出来ないだろうっていう考えがあり、まっすぐ乗り継ぐことにしました。どうせ只見線はまた訪れる機会あるでしょうし。
乗り継ぎ4分は忙しい…
[只見14:32→会津川口15:22(+α) 只見線代行バス] ※+α…数分遅れ
前面展望が見たかったので一番前に乗りたかったのですが、もたもたしてたら座られてました()
私はリュック+小型スーツケースで旅していたのですが、シートピッチが狭すぎるうえに横幅が狭く、オマケに荷物棚もないせいでスーツケースを隣に置かざるを得ず…結果的に2席を私が使ってしまうことになって申し訳なかったです。
只見線に並走しているだけあって道中あちらこちらで線路が見えます。そのとき気づいたのですけどこの区間って踏切あまりないのですね。
列車に乗っていたときも頻繁にくぐったスノーシェルターですが、道路側にもあります。ここは豪雪地帯ゆえに冬季は通行止めになることもあり、その時は只見線が数少ない交通手段となるようです。この事実は自治体が上下分離方式にしてまで存続を求めた理由の一つでもあると思います。
おそらく会津大塩駅。定時運行のため余分時間を設けてるようで、今回はスイスイ進めたので時間調整をしてるようです。
運賃箱。ちまっとしています。
写真は撮っていませんでしたが、道中には流出の酷いところがあり、その区間では工事がなされていました。
道中2人降ろした以外は乗降もなく、小出方面から来た大半の面子と共に会津川口駅までやって来ました。
乗り継ぎ7分しかないのに2分くらい遅れて到着。駅前で買いたいものがあるっていうのに遅れるのはすっごい困る(´・ω・`) とりあえず私の席が出口に近いことをいいことにさっさと降ります。いつもは最後に降りるのですがね。
買い物を終え、駅にダッシュ。駅ナカすら撮影する精神的余裕はなく…
真正面のアングルは写真映えします。
時間ギリギリだったので乗り込んでからパシャリ。駅名標、ずいぶんな年期が入ってますねぇ…
乗車すると間もなく、車掌の合図とともにドアが閉まり、出発しました。
相変わらずどんよりしていますが、雨はおさまりました。
駅前で買ったのはあんパンと塩パン、ロールケーキ。googleマップには「カンケベーカリー」と登録されているお店で購入しました。
あんパンと塩パンはホテルで食べました。あんパンは粒あんかこしあんか忘れてしまいましたが、塩パンは塩の味とパン自体の味がよく感じられる美味しいパンでした。ロールケーキは上に粉砂糖がかかっています。ケーキのスポンジは単体で食べると口の中の水分がもっていかれますが、クリームと一緒だとうまく絡まっていて大変美味しいです。少し冷えていたのもよかったです。
それ以上に何より店員さんが優しかったです。年配の女性が経営しているお店の、ものすごが、大慌てで買っていく私にも丁寧に対応してくださいました。今度来たときは店内のカフェスペースでゆっくり楽しみたいと思います。
さてさて、列車は山間を走っていきます。悪天候だからちょっと写真映えしないかもしれないけど綺麗な景色が待っているは…ず…?
… ( ゚д゚)
え、ちょっと待って?めちゃくちゃ綺麗な景色じゃね?めっちゃ写真映えしてね?(主観)
…いやぁ、実にすごい景色です。湿度の高さが影響してうまいこと霧がかかり幻想的な雰囲気を醸し出しています。仙人とかいそう(´・ω・`)
正直、ここまでとは思いませんでした。只見までの区間も霧がかかっていてすごいと感じていましたが、まさかここまで境界がわかりやすいほど綺麗に霧がかかっているとは思いませんでした。
…そもそも霧景色が見られるなんて全く予想できませんでしたがね。
さてケーキ食って写真パシャパシャ撮っていると、会津宮下駅に到着。
この駅は只見線の超絶有名撮影地である只見川第一橋梁及びすぐ近くの「道の駅 尾瀬街道みしま宿」の最寄り駅です。初期の計画では会津川口宿泊で2日目この撮影地に向かう予定でしたが、2日目どうしても乗りたい列車が出てきてしまったので仕方なく計画変更しました。
ちなみに只見川第一橋梁の写真は「只見線」って画像検索すればすぐ出てきます。ドが何回つくかわからないくらいのド定番写真なのです。
この写真がその只見川第一橋梁の、列車側からの景色です。下写真の右奥あたりに撮影スポットがあるはずですが、遠すぎるのと霧がかかっていることによりよくわかりませんでした。
…ところで私は左側のボックスに座っていたので、右側の景色(先ほどの写真)を撮影を撮影するにあたりロングシート部分に座っている女学生に窓開けていいかって聞いたのですよね。女学生は快く許可出してくださいましたが、その方は内心ではどう思ってたのでしょう? すまんなキモオタで(´・ω・`)
(撮影後はちゃんとお礼言ってます。礼儀なんでね。)
この列車扇風機ついてるのか!ある意味昭和っぽい?
会津柳津駅にはSLの静態保存車がありました。形式はわかりません。
貨車待合室(笑)
こういうのもアリだと個人的には思います。地元利用客がどう思うかは別として。
発車~
「キィー」
(^ω^ )ん?ずいぶんと早くブレーキかけるな?
「キィィィィィィイィィィ!!」(急減速)
Σ(・ω・ )うわめっちゃ急ブレーキかけるな!これ駅停車じゃねぇぞ!?何があった!?
☆ ハ プ ニ ン グ 発 生 ☆
普段、列車は停車寸前になるとブレーキを緩めて停車時のショックを緩めるのですが、今回はそんな様子もなく急ブレーキをかけ続けたので、何かトラブルが発生したのだと確信。案の定倒木。
雨の影響でしょうかね?
車掌から倒木があるとの放送がなされ、やはり珍しいのか乗客が入れ代わり立ち代わりで前の方にやってきてました。私もその一人(´・ω・`)
せっかくなのでいろいろ撮影。
倒木は小さいもので、1人で撤去できるようなものでしたが、こうした倒木を撤去するにも指令に連絡したりといろいろ手順を踏まないといけないもののようです。まあ運転士・車掌が勝手に倒木を撤去してる間に列車動かされたら大問題ですもんね。仕方ないね。
指令に連絡した後、運転士と車掌が倒木を撤去。それから指令からの発車指令を待って発車しました。対応お疲れ様です。
だいたい20分くらいの遅れだったと思います。
さて、列車は会津坂下駅に到着。ここ会津坂下から平野部に入り、会津の盆地を南に迂回するようにしてUターンして終点に向かいます。ここからラストスパート。
下写真は停車中(だったはず)。見ての通り田んぼだらけです。
ワタシハイツカントウニモドッテキタノダロウカ()
関東とはなんも関係ないですが、会津坂下を過ぎたあたりで学生等が結構乗ってきました。
阿賀川を渡ると、会津鉄道との分岐(合流)駅である西若松駅に到着。
…この列車、ここ西若松駅で15分以上も待ってたの?しかも会津川口行のロングラン列車じゃん。大丈夫なのかな?
西若松ー会津若松は会津鉄道も乗り入れる区間。終点会津鉄道は間もなく。只見線の旅が終わりに近づいていることを強く感じます。
この列車座席番号がついていたのですね。
到着!!会津若松!!
まっすぐ乗り継いでも4時間以上の旅。長かったですが物凄く充実していました。本当に楽しかったです。
私はここでホテルに泊まりますが、ここから郡山方面の磐越西線、東北線と乗り継ぐと終電近くに首都圏まで帰ってこられるようです。というか実際乗り合わせた人のなかには数人いたのじゃないかって思います。
北側へ回送。お疲れ様でした。
不思議なデザインの会津坂下行列車が停まっていました。
もうこれだけで十分じゃね?って思えるくらい濃密な旅でした。ただまだ旅は3日も残しているので、明日に向けて休みます。ホテルとかの様子は次回。あ、駅舎の写真は翌日のやつです。
只見線に乗車 Clear!
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