「船」を見学できる施設はどこ?気になったので調べてみる(「乗って見学」編)
こんにちは。くさせんべいです。最近は状況が状況であるために私も乗り鉄がロクにできずそろそろ小旅行したくてうずうずし始めてるところでございます。
先日の旅行にて、「青函連絡船メモリアルシップ 八甲田丸」を見学しました。八甲田丸には、青函連絡(青森と函館の輸送)についての歴史や過去世代の青函連絡船、その他色々なものが展示・解説されていたのですが、そこを見学しての私の感想は
「船ってすげぇぇぇぇ!!!面白れぇぇぇぇ!!!」
船の見学ができるところといえば、横須賀の「戦艦三笠」などもありますが、こう面白いと他の船も見学したくなるもの。ですが、調べてみるとなんと船を見学できる場所をまとめたブログはロクに無い様子であることが発覚。
※調べてみたら、運輸振興協会のサイトがありました。↓
「船を見学できる施設ってどんなのがあるんだろう?」と私はふと疑問に思い、ちょっと調べてみました。
ちなみに情報は上記の運輸振興協会のサイト一覧をもとに、各公式サイト等を調べてまとめたものです。また、私が行ったことのある施設については感想や印象も書けていけたらと思います。
以下の点にご注意ください。
- 行ったことがない施設が多数
- 情報不十分・調査漏れがある可能性高め
- 臨時休業など、やってない時が存在する
- 実際に足を運ぶときは、実際にHP等を確認することを強く推奨
- このサイト見たことに伴うトラブル等には一切の責任を負えません。
- 簡潔にまとめるため、情報を思いっきり削ってます。
- ポイント・注意点は完全に独断と偏見でピックアップ
- 表記のない写真はwikipediaから引用
- 小型の船(手漕ぎボートくらいの大きさ)は除外
時期的になかなか行くのは厳しそうですが、ウイルス騒動終息後の旅行の事前情報収集として役立たないかなーと思ったり。
船内を見学できる施設
※書いててその書く時間がめちゃくちゃ長くなってしまったので、「(現在)船内を見学できる船」をまとめたところでいったん公開します。意外と多かった!
船の科学館(東京都 品川区)
まずは日本の首都、東京都に近いところの博物館。…といいつつ、私は行った記憶というのが全くありません。ご了承ください。(一応親に連れて行ってもらったらしいのではありますが)
東京に存在するだけあってその規模も桁違い…かと思いきや、2020年3月現在、本館展示を当分休止しているとのこと。それ以外(別館など)はやっているようです。
この施設では、初代南極観測船「宗谷」の見学ができるようです。また、「別館展示場」では、南極観測船宗谷の資料、日本海軍がかつて保有した軍艦の模型、船が持つ役割について、船を運行するための工夫、海に関連する日本の地理、海洋資源とそれに関わる船、海上自衛隊の役割…などについてを展示・公開しているようです。
☆ポイント
・入館料無料!
・初代南極観測船「宗谷」の見学が可能!
△注意点
・2020年3月時点、本館が休館中です。
・2020年3月28時点、臨時休業しています。
・付近のビッグサイト等でイベントがある場合、公共交通機関(ゆりかもめ等)が込み合う可能性があります。出発前にイベント等ご確認ください。特にコミケ開催日は大混雑する可能性が非常に高いので、時間・日程などを変えることを推奨します。
公式HPはコチラ↓
https://funenokagakukan.or.jp/
上記のHPでは初代南極観測船「宗谷」を、googleのストリートビューのように360°ビューで見ることが可能です!
基本データ
時間 :10:00~17:00
休館日 :月曜(祝日の場合は火曜)・年末年始(12/28~1/3) 現在臨時休館中
入館料 :無料
駐車料金:自家用車1時間300円/以後30分につき100円
品川または東京から山手線(京浜東北線)を利用し、新橋でゆりかもめに乗り換え。
また、品川駅港南口からは、「東京テレポート駅前行き」のバスもあります(東京国際クルーズターミナル駅前下車)。ご利用時は都バスの時刻表をご確認ください。
ちなみに現在、南極観測船には「しらせ」の名が付けられた船が使用されています。
日本郵船氷川丸(神奈川県 横浜市)
日本の一大観光地横浜。そこに存在する山下公園の一角にどーんと停留してあるのが、氷川丸です。この船は1930年にアメリカのシアトル航路用に日本郵船が製造した貨客船で、太平洋戦争を挟んで30年間活躍した船です。製造当初はアメリカへと渡る唯一の客船、その後太平洋戦争では軍に徴用されて引揚船に使用、その後改造されて病院船となって活躍中に3度触雷し、終戦後は国内航路に使用、1960年にはシアトル航路に復帰して10年に渡り活躍するというなんとも不思議な運命をたどっています。
この施設では、この氷川丸の構造、氷川丸のたどった歴史、また機器室なども見学できます。また、内装や解説などから当時の社会などについて知ることができます。
1等客室などもしっかり見学できるので、当時の上流階級が乗船中どのように時間を過ごしたかなどもわかります。当時の人がどんな考えをしていたのかなどを見学しながら想像するのも結構楽しいと思います。
☆ポイント
・当時の社会風景や雰囲気を感じ取れる施設である
・戦前の日本で建設され現存する唯一の貨客船(国の重要文化財に認定済み)
・横浜の観光地に近く、フラッと見学できる
・小中高学生はとにかく安い(100円)。大人料金も一部割引がある。
・第二・第四土曜日にはガイドツアーも
△注意点
・2020年4月17日まで休みです。
・海上にあるので、ゆらーりと揺れます。そんなに酷く揺れることはないと思われますが、非常に酔いやすい人は注意。
・当時の姿のままの保存のためバリアフリー設備は一切ありません。ご注意ください。
公式HPはコチラ↓
※映像が流れるので通信料を気にする方は注意。
こちらのHPでも、googleのストリートビューを用いたバーチャルツアーが可能です!
基本データ
時間 :10:00~17:00(最終入館16:30)
現在臨時休館中(~2020/4/17)
休館日 :不定期(基本は月曜休みの模様)
入館料 :大人300円 シニア(65歳以上)200円 小・中・高校生100円
※割引も存在します(後述)。また、日本郵船博物館とのセット券の販売もあります。
駐車場 :なし(付近の有料駐車場を利用。交通の便は悪くないので公共交通機関の利用やパークアンドライドを推奨)
新幹線利用の場合、新横浜駅よりJR横浜線または市営地下鉄ブルーラインに乗り換え、横浜駅へ行ってからみなとみらい線へ乗り換え(JR横浜線利用の場合、1つ手前の東神奈川止まりがあるので注意。その場合、東神奈川から京浜東北線に乗り換えて横浜駅へ)。
この周辺は「ヨコハマ・みなとみらいパス」などのフリー切符等が充実しています。
また、公式HPには割引券も存在します(大人の場合300円→250円)。また、みなとみらい線の1日乗車券など、フリー切符の種類によっては提示すると同様の割引がされるものもあります。また、氷川丸の入館券を見せることで他施設が割引になるケースもあるのでHPでご確認ください。
帆船日本丸・横浜みなと博物館(神奈川県 横須賀市)
調べるまでちーっとも知らなかったのですが、氷川丸(上記)と同じエリア(横浜・みなとみらい)にももう1つ、船内を見学できる施設が存在しました。
この船は(帆船)日本丸といい、上記の氷川丸の進水日と同じ年である1930年に進水した船で、専ら公立商船学校の練習帆船として使用されたそうです。その後戦中は帆が外された上で緊急物資輸送にも使われ、戦直後は引揚船としても使用。1958年に帆船に戻されて練習帆船として使用、1984年に後継船の登場をもって引退したそうです。
船内では、当時の訓練時の様子や日本丸の歴史、船用品などをみられるようです。
「日本丸メモリアルパーク」として、横浜みなと博物館が併設されていて、一応帆船日本丸だけを見学することも可能のようですが、料金的には両方入れる共通券の方が圧倒的にお得になっています。
☆ポイント
・国の重要文化財に認定済み
・横浜の観光地に近く、フラッと見学できる
・場所限定ながら、車椅子の方も見学可能
・有志によるガイドツアーも行われている模様
・小中高学生は土曜日がとにかくオトク!(100円)=つまり学生が多いということでもある
△注意点
・2020年4月13日まで休みです。
・車椅子だと最上甲板のみの見学。また、付き添いの方が必要です。
・(ペットは)盲導犬に限り入館可ですが、車椅子と同様に最上甲板のみの見学です。
公式HPはコチラ↓
※映像が流れるので通信料を気にする方は注意。
基本データ
時間 :10:00~17:00(最終入場16:30) ただし稀に9:30入場可の日アリ
現在臨時休館中(~2020/4/13)
休館日 :月曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始 臨時休館日あり
入館料 :共通券(横浜みなと博物館と帆船日本丸)
大人600円 シニア(65歳以上)400円 小中高学生300円(土曜日100円)
単館券(どちらか一方)
大人400円 シニア(65歳以上)250円 小中高学生200円(土曜日100円)
駐車場 :なし(パークアンドライド推奨)
障害者手帳をお持ちの方のみ無料で駐車可(1台分・要事前予約)
最寄り駅:馬車道駅(みなとみらい線) または 桜木町駅(JR京浜東北・根岸線)
新幹線使用の場合、新横浜から横浜線経由で桜木町駅を利用すると安く済みますが、だいたいの場合周辺施設も回ると思われるのでフリー切符の利用が圧倒的にオススメ。
市営バス・市営地下鉄の一日乗車券である「みなとぶらりチケット」(新横浜対応のワイド版もあり)他、JAF会員証など一部提示すると団体料金適応(共通券100円引き単館券50円引き)になるカード等もあります。各自検索願います。ただし土曜日の小中高学生は提示の関係なく割引入館料100円が適用されます。学生証を携帯してください。
世界三大記念館「三笠」(神奈川県 横須賀市)
←主(筆者)撮影
海上自衛隊のお膝元、神奈川県は横須賀市。そこには戦艦「三笠」が静態保存されています。
私は何回かここに訪れながらも、その歴史とか活躍とかは実はほとんど覚えていなかったので、ネットのサイトとかをいくつか漁ってみたのですが、結構…というかかなり波乱万丈な歴史をたどっているようです。
ざっくり要約すると、イギリスのヴィッカーズ社により建造され1900年進水、その直後に連合艦隊の旗艦に抜粋、日露戦争で大活躍。戦争終了直後の1905年に佐世保港内で爆発事故を起こして沈没してしまうも、翌年引揚げられ3年後には復帰、活躍。1922年のワシントン海軍軍縮条約により廃艦となることが決定したことで役目を終えたそうな。
現在、『日本国内に現存する唯一の旧日本海軍の戦闘艦である』とのことです。艦内には戦艦として使われていたときの部屋・装備等のそれぞれの役割、またその時代の歴史について結構詳細に解説されており、その他様々な軍艦の模型も展示されていたりと、事前知識皆無で訪れても相当楽しい施設です。事前知識があったらもう楽しすぎて1日中ずーーっと見学していられると思います。
近年では艦〇れとかア〇レンとかといった軍艦をテーマにしたゲームも存在しますし、プレイヤーさんはぜひ「東京に最も近い軍艦展示施設」として訪れてみてはいかがでしょうか。(もっとも前者には三笠の実装は無かった気がするケド)
☆ポイント
・日本国内に存在する戦前型の軍艦!
・観光地横須賀にあり、他観光地・グルメと共に楽しめる。
・身体障がいのある方も見学可能(場所は限定?)。
・ボランティアガイドによる無料案内あり(※現在中止中)。
・小・中学生は無料!高校生も300円と一般の半額で見学可。
△注意点
・2020年4月27日まで休みです。
・横須賀中央駅(京急本線)から少し歩きます(約15分)。ルート等事前にご確認ください。
・チケットはすぐ近くの売店外の券売機で購入します。
・JR横須賀駅からは結構離れていますので、その場合バス等の利用もご検討ください。
公式HPはコチラ↓
世界三大記念艦「三笠」公式ホームページ | 神奈川県横須賀市
こちらのHPでもgoogleのストリートビューを用いたバーチャル艦内見学が可能!しかもいくつかの解説看板は(少しぼやけますが)拡大すると読めます!
基本データ
時間 :4~9月 9:00~17:30
3月・10月 9:00~17:00
11~2月 9:00~16:00 いずれも30分前が最終入館時間
休館日 :年末(12/28~12/31)
現在臨時休館中(~2020/4/27)
入館料 :大人600円 シニア(65歳以上)500円 高校生300円
小・中学生無料 障がいのある方及び介助者(2名まで)200円
駐車場 :なし
※ただし、横須賀市役所前公園「ぴぽ320駐車場」利用時は、三笠入口での駐車券の提示により200円割引(基本30分/200円 昼間7:00~21:00最大1300円、24時間最大1600円)
※JR横須賀駅は少し離れているので注意。
京急線の横須賀中央駅を利用すると便利です(JRからは品川・横浜・久里浜などで乗り換え)。JR利用の場合、横須賀線の横須賀駅をご利用ください。
JAF会員証など、提示すると割引になるケースがいくつかあるようです(まとめたサイト等は見つかりませんでした)。
また、京急の企画切符「よこすか満喫きっぷ」は「京急線内のとある駅~指定のフリー区間までの往復乗車券」(途中下車可・当日のみ有効)、指定の区間の「京急バス フリー乗車券」と「食べる券」「遊ぶ券」(どちらも複数施設から選択する方式)がセットになった企画切符で、その「遊ぶ券」の選択肢の1つにこの三笠入館券が含まれています(選べるお土産付き!)。首都圏発で日帰りされる方はご検討なされてはいかがでしょう。
なお目安として、大人料金で 品川発…3110円 横浜発…3010円 です。
青函連絡船メモリアルシップ 八甲田丸(青森県 青森市)
←主撮影
本州と北海道。津軽海峡を挟んで位置するそれらを結ぶ人・貨物の輸送は現在、その多くを青函トンネルに譲っていますが、その開業は1988年。実は開通から僅か30年とちょっとしか経っていません。そして、それまでの青函連絡を担っていたのがこれ、「青函連絡船」なのです。
青函連絡船自体は途中、何度か代替わりしながら青函連絡の役目を果たし続けており、この「八甲田丸」は青函連絡船廃止直前まで運行されていた船の1つでもあります。青函連絡船自体はこの八甲田丸以外に、函館側に「摩周丸号」があります。ちなみに、同期の船で「羊蹄丸」も保存展示されていましたが、残念なことにこちらは解体されてしまいました。
ちなみに青函連絡船というのは、青森駅に到着した列車の乗客を乗せて津軽海峡を渡り函館駅付近の港まで輸送(またはその逆)していた船のことで、人員はもちろんのこと貨物(列車)を貨車ごと載せての北海道本州間貨物輸送もしていました。
船内では、人形や小道具で昭和中期の青森を再現した「青函ワールド」、歴代の青函連絡船についてや青函輸送の歴史についてが展示・解説されています。また、なんと車両甲板(貨車輸送のときに貨車を入れた場所)も見学できるほか、その場所には昔の鉄道車両も展示されています。
←主撮影
他にも操舵室にも入ることができ、天気が良ければ船内からは下北半島や竜飛岬を拝むこともできます(※青森市に面した海は湾になっているので函館はほぼ見えない)。
☆ポイント
・北海道、ひいては日本の発展を支えた青函連絡船の見学が可能!
・ただ船を見るだけでなく、時代背景や当時の雰囲気にも触れることができる
・入口で無料で荷物を預かってくれる
・駐車場無料!(台数に制限アリ)
△注意点
・車両甲板はほぼ外気温のため、冬はコート等の防寒具を預けないようご注意ください。
・障害者・愛護手帳お持ちの方は全額減免(無料?)となるようです。艦内にはエレベーターがありますが、普段は使えないようになっている階があります。詳しくは後述の公式HP上に記載のお問い合わせフォームからお問い合わせください。また、船の入り口は階段がありますのでご注意ください。
公式HPはコチラ↓
こちらのHPには艦内の写真等が貼られており、展示内容を事前に確認することが可能です。
基本データ
時間 :夏季(4月~10月) 9:00~19:00 最終入館18:00
冬季(11月~3月) 9:00~17:00 最終入館16:00
休館日 :月曜(冬季のみ)・年末年始(12/31~1/1)・3月の第2週目の月~金
入館料 :大人510円 高・中学生310円 小学生110円
駐車料金:無料(乗用車約20台分 障碍者用は事前予約性)
最寄り駅:青森駅(駅から徒歩5~10分程)
新青森まで新幹線、そこから奥羽本線で1駅です。航空機利用の場合、青森空港からバスをご利用ください。
「東京→新函館北斗の新幹線特急券」と「東京→新青森の新幹線特急券+新青森→新函館北斗の特定特急券(座席指定なし)」は同額です(11,300円+乗車券代)。新幹線で函館に向かわれる際、「東京(またはJR最寄り駅)→函館の乗車券」、「東京→新青森の新幹線特急券」「新青森→新函館北斗の特定特急券」を購入し、新青森で途中下車していただくと追加料金380円(新青森ー青森の往復乗車券分)のみで青森に寄ることが可能です。ICカードが使えない点にはご注意ください。
参考までに…直行での「東京→函館」23,210円(乗車券11,880円/特急券11,330円)
JAF会員証など、提示すると割引になるケースも存在するようです。
函館市青函連絡船記念館 摩周丸(北海道 函館市)
←主撮影
摩周丸号は、青森側の八甲田丸と同じ役割を果たし、青函トンネルに役目を譲って1988年に運行を終了した青函連絡船の1つで、こちらは北海道・函館市に現存します。
私が旅行に行ったときは運の悪いことに長期臨時休業となっていたため残念ながら見学できませんでした。
船内は操舵室・無線通信室がほぼ現役当時のまま残されているほか、船内を一部改装した部屋では実物部品や模型の展示、パネルや映像を用いた青函連絡船の歴史、しくみ等について解説してるそうです。めっちゃ行きたかった…
ちなみに、八甲田丸も同様ですが、停泊している桟橋は現役時代に使われていたものです。実際にみてみるとよくわかりますが、ものすごく駅に近く、そして市街地にも近い便利な立地となっています。
現在でも津軽海峡を超えて青森ー函館を結ぶ「津軽海峡フェリー」が就航していますし、新幹線で津軽海峡を超えるよりもはるかにリーズナブルな価格で移動が可能ですが、こちらは残念ながら青森・函館共に駅から少し離れており、中心市街地へはバスの利用がほぼ必須となっています。
☆ポイント
・北海道、ひいては日本の発展を支えた青函連絡船の見学が可能!
・観光地函館の市街地に近い
・摩周丸の見学した場合、近くの有料駐車場が2時間まで無料
・事前予約で、ガイドツアー等も受付
・船内には喫茶店があり、函館山や西部地区を眺めながらコーヒーが飲める
△注意点
・定休日はありませんが、まれに臨時休業日があります。出発前にご確認ください。
・喫茶・ガイドツアーは当面の間お休みです。
公式HPはコチラ↓
サイト内でのQ&Aでは、摩周丸や青函連絡船についてを結構ディープなところまで掘り下げているので、見るだけでも結構楽しいと思われます。
基本データ
時間 :夏季(4月~10月) 8:30~18:00 最終入館17:00
冬季(11月~3月) 9:00~17:00 最終入館16:00
年末年始(12/31~1/3) 10:00~15:00 臨時休業する場合あり
また、その他にも臨時で開館時間が延長されることがあります。
休館日 :不定休 事前にご確認ください。
入館料 :大人500円 高中小学生250円 未就学児・幼児無料
※八甲田丸(青森側)の共通券もあります。大人用のみ700円(310円オトク)
駐車場 :なし 付近の有料駐車場をご利用ください。 ただし、「函館駅前広場駐車場」「函館市西若松町駐車場」利用時、駐車券を窓口で提示すると2時間無料です。
最寄り駅:函館駅(駅から徒歩5分程)
新幹線利用の方は新函館北斗から「函館ライナー」をご利用ください。また、函館空港利用時は空港からのバスをご利用ください。
函館をガッツリ観光する場合、市電またはバス1日券と引き換えできるのりもの券と観光施設で使えるポイント券16枚が付いた「函館スペシャルチケット」(2900円)を使用するとちょっぴりお得です。摩周丸号の見学をする場合は、3枚のポイント券と引き換えです。
なおこちらもJAF会員証など、見学時提示すると割引になるケースがあります。
開陽丸記念館(北海道 江差町)
↑開陽丸記念館HP(後述)より
北海道、函館から西側の離れた場所にある江差町にこの船は存在します。開陽丸は1866年にオランダで建造された船だそうです。幕末に鳥羽伏見の戦い、江戸城開城、徳川幕府崩壊を見届けたあと1868年に江戸を離れ、同年に蝦夷地(北海道)に到着。その後、松前を落とし江差へ向かう土方歳三ら旧幕府軍の支援のために、海路で江差へ向かうも江差沖で暴風雪に遭いあえなく座礁沈没、進水からわずか2年3ヶ月の命…という、なかなかに迷要素たっぷりな船です。迷列車で行こうならぬ迷船で逝こう的な動画作れそう
そんな船の迷要素はさておき、昭和50年ころから海洋発掘調査が行われ、32,905点もの遺物がこの沈没した開陽丸から引き揚げられたそうです。またこの船自体も平成2年にオランダに残っていた設計図を用いて復元したものなんだそう。
艦内には引き揚げられ保存処理がなされた遺物が展示されているほか、歴史について解説されたパネル、当時の状況を再現したパノラマが展示されており、そして様々な体験コーナーがあるようです。遺物展示では当時使っていた武器や日用品、そして船員が隠し持っていたヘソクリ入れなんていうなかなかにどうでもよさそうなモノも展示しているような。体験コーナーでは、大砲発射の疑似体験や操船シミュレーションのプレイができたり、ハンモックに横になって当時どのように寝ていたのかなどを体験したりと色々と面白そうな体験ができるそうです。
全く知識の無いときならともかく、事前に幕末・戊辰戦争について学んだり、函館の五稜郭タワーにのぼって展示を見たりした後ならかなり楽しめそうです。
☆ポイント
・幕末・明治維新の頃の遺物が多く存在
・体験コーナーが充実!
・バリアフリーに対応!(詳しくはHPをご確認ください)
・フリーWi-Fi完備!
△注意点
・都市部から少し離れており、鉄道では付近まで行けません。公共交通機関でお越しの際はバス等の時刻を事前にご確認ください。函館からの直行便はありますが、バスの本数は少ないのでご注意ください。また、普通自動車運転免許をお持ちの方はレンタカーのご利用もご検討ください。
公式HPはコチラ↓
HP内に埋め込まれたgoogleのストリートビューでは、船内の様子を少しだけちらっと覗くことが可能です。また、360°カメラで甲板の様子が見られます。
基本データ
時間 :9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 :4月~10月 無休
11月~3月 月曜及び祝日の翌日(月曜が祝日の場合、祝日明けの2日間休み)
及び年末(12/31~1/5)
入館料 :大人500円 小・中・高校生250円
アクセス
車(函館から)…国道227号線経由
バス…「函館バスセンター」(函館駅前)または新函館北斗駅前(1番のりば)より、610系統に乗車、「姥神(うばがみ)町フェリー前」下車 函館からの所要時間2時間15分程度
時間に余裕をもった計画を。
バス時刻表(2020/2/1発表時点)
函館バスセンター発時刻(→姥神町フェリー前) 江差ターミナル行
6:44 10:00 13:24 15:00 18:51
運賃片道1,900円
7:52 11:08 14:32 16:08 19:59
片道運賃1,900円 1番のりばから発車
姥神町フェリー前発時刻(→新函館北斗駅・函館バスセンター) 函館バスセンター行
6:02 7:57 11:32 15:24 18:48
片道運賃1900円(新函館北斗・函館問わず)
情報は変更されている可能性があります。行き帰りのバス停・発車時刻等必ずHP及び現地で確認ください。
下リンクより、「地図を使って検索する」ページに飛び、610系統を選択すると情報が出ます。なお木古内発着のバスは主要系統図を確認のうえ各自でお調べください。
海王丸パーク・帆船海王丸(富山県 射水市)
横浜にある帆船「日本丸」。この姉妹船として生まれたのがこの富山県にある帆船「海王丸」なんだそう。進水年もなんと日本丸と同じ1930年で、日本丸と同様に練習帆船として活躍。太平洋戦争時には帆を外して物資輸送船として使用、戦後は引き揚げ船として使われ、その後後現役に復帰、老朽化して引退するまで練習帆船として使われたそうです。
wikiからの写真は帆展開時。普段は巻いていますが、年10回、写真のように帆を展開(総帆展帆)を行うそうな。そしてその姿は「海の貴婦人」と称されるそうです。
船内では実際に使われていた宿泊室や船長公室は勿論のこと、操舵室、舵輪、機関室なんかも見学ができるそうです。海王丸自体の見学は有料ですが、併設されている日本海交流センターは見学無料なんだそう。
また、夜間にはイルミネーションが点灯。闇夜に海王丸の船体が美しく照らされます。その他、カッター・セイリング教室を実施日を限定して開催していたり、海王丸が2/14に進水したことからバレンタインにちなみ「恋人の聖地」としてイベント等をやっていたりと、非常に面白そうな施設です。恋人の云々はさすがにコジツケだろって邪推してしまう。でも1回は行ってみたい。
☆ポイント
・日本丸と並ぶ練習帆船
・日にち限定で総帆展帆した姿が見られる!
・夜間にはイルミネーションが点灯!
・イベント等多数。また、団体利用限定での海洋教室等も(事前予約制)
△注意点
・船体整備期間中は休館となるほか、イルミネーションも行われません。
・車椅子の見学は最上甲板の一部のみ。
・非公開区域もあります。
公式HPはコチラ↓
海王丸の案内だけでなく、周辺施設の案内もあります。
基本データ
時間 :9:30~16:30・17:00・18:00(季節・日にちによって異なる)
休館日 :水曜・年末年始(12/29~1/3) 臨時休館日あり
入館料 :大人400円 小中学生200円 未就学児無料
身体障害者手帳等お持ちの方は無料。その他日にちと条件により無料になるケースあり
万葉線利用時は「万葉線・海王丸セットクーポン」がオトクです。
(大人1,100円 小人550円)
駐車料金:無料
新幹線利用の場合、新高岡駅から城端線で高岡駅へ。また、富山や金沢からはあいの風とやま鉄道(富山から)・IRいしかわ鉄道(金沢から)で高岡駅へ。高岡駅からは万葉線(路面電車)にお乗り換えです。毎時4本、高岡から海王丸駅まで47分で片道400円です。
1日フリー乗車券の販売もあります(大人900円 小人450円 親子セット1,100円)。ただし、「万葉線・海王丸セットクーポン」の方が圧倒的にオトクかと思われます。
ちなみに…新幹線利用で海王丸の見学のみが目的の場合、万葉線がめっちゃ安くなる方法が実はありますが…詳しくは万葉線のHPをご確認ください。こんなに安くて大丈夫なのかな?
なお、海王丸単体の見学料ですが、こちらもJAF会員証など提示すると割引になるケースがあります。
名古屋海洋博物館・南極観測船ふじ(愛知県 名古屋市)
現代では(2代目)「しらせ」が活躍している南極観測船ですが、この「ふじ」は初代南極観測船「宗谷」の後継として活躍した船なんだそう。
ちなみに南極観測船というのは、南極での観測・実験等にあたるために毎年11月頃から南極へ赴き数ヶ月かけて南極まで往復する船のことです。基本的には観測員や技術者、学者などが南半球における夏の時期に調査(地形・気候の調査だったり生物関連の調査だったり)を行うほか、一部は南極観測の拠点である昭和基地に残って翌年の観測船の到着までの1年にわたり観測を行ったりするそうです(いわゆる「越冬隊」)。余談の余談ですが、観測隊に加わることができるのは政府機関の職員・研究員、船を運用する海上自衛隊他、観測に協力する企業の会社員など様々な技術・資格を備えた人のみなので、観光客でも金さえ積めば行ける南極点よりも昭和基地の方が行くのは難しいんだとか。
この施設では、そんな南極に行くために必要な設備を備えた船を見学することが可能で、船内には人形が飾られているのでその部屋の役割や雰囲気が分かるようです。最もこの人形が怖いっていう人もいらっしゃるようですが…。子連れは注意。
☆ポイント
・「南極観測船」として造られた最初の船(「宗谷」は専用に造られたわけでない)。
・船内には人形が飾られており、当時の雰囲気を窺い知ることができる。
・付近には名古屋海洋博物館・名古屋港水族館等も
・当日なら再入場が可能!
△注意点
・4/13まで休みです。
・三館共通券の販売は15:30までです。
公式HPはコチラ↓
基本データ
時間 :10:00~17:00(最終入館16:30) 時期により延長する場合アリ
現在臨時休館中(~2020/4/13)
休館日 :毎週月曜(時期により無休の場合あり)
入館料 :単独券…大人300円 小中学生200円 幼児無料
海洋博物館・ポートビル展望台との三館共通券 大人710円 小中学生400円 幼児無料
※地下鉄1日券等の提示による割引等あり。HPをご確認ください。
駐車料金:乗用車30分/100円
最寄り駅:名古屋港(市営地下鉄名港線)
新幹線利用の場合、名古屋駅から地下鉄桜通線線に乗り換え、久屋大通駅で名港線に乗り換え。JR在来線・名鉄利用時は金山から名港線にお乗り換え。名港線利用時には行先と方向にご注意ください。
名古屋市営地下鉄・バス等の1日乗車券、地下鉄全線24時間券、ドニチエコきっぷ等を提示すると入館料が割引になります。
海上自衛隊呉資料館・てつのくじら館(広島県 呉市)
広島県広島市より少し南東の呉市。ここには上記で扱ってきた「船」とは少し趣きが違いますが、自衛隊で実際使われた船が保存され、また船内の一部が公開されています。
他の展示公開されている船と比べずいぶんと物々しい雰囲気を出しているこの船は「あきしお」という名前がつけられた船で、その形状から予想される通り「潜水艦」に分類されます。1985年に進水して以来おおよそ19年使われ、2004年に引退。こうして引退した船をこのように一部を公開・展示しているようです。その黒くて大きい船体にはまさしく「てつのくじら」という愛称が相応しいと感じます。
施設は3階建ての本館に、3階から渡り廊下で同等の高さの船内に入れる構造の様子。海上自衛隊の関連展示施設というだけあって、海上自衛隊の歴史だったり船の活躍(役割)についてだったりが展示されているようです。1階にはショップ・カフェがあるようです。ショップ販売の「じえいちょう」とかめっちゃ気になる
なんと全館バリアフリー仕様(申し出の必要アリ)で、多目的お手洗いも完備。さらに若干数ですが狭い潜水艦内を見学するための小さめの車椅子貸し出しもやっている様子。至れり尽くせりでこれだけでもかなり親切なのですが、これでいてなんと入館料無料だからすごいですね。
付近には大和ミュージアムもありますし、海とかそういうのが好きな人はこの周辺で1日中…いや1日以上遊んでいられそうです。
☆ポイント
・現代の潜水艦を見学可能の貴重な施設
・入館料無料!
・多目的お手洗い、コインロッカーなどを完備。大型の荷物は受付でも預かっていただける模様。
△注意点
・当面の間休みとなっています。再開時期は未定です。
・潜水艦の公開は一部のみで、大半の部分は見学不可です。
公式HPはコチラ↓
隣接する「大和ミュージアム」のHPも載せておきます↓
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)|YAMATO MUSEUM
基本データ
時間 :9:00~17:00(最終入館16:30)
現在臨時休館中
休館日 :毎週火曜日(祝日の場合翌日)、年末年始(12/29~1/3)
入館料 :無料
駐車料金:乗用車1時間/100円(大和ミュージアムと共用)
最寄り駅:呉駅(JR呉線)
新幹線利用時は、(地図上、東京・大阪方面からだと折り返しのような感じですが)いったん「広島駅」まで行ってから呉線に乗り換えるのが一番楽で速いと思われます。
また、広島空港から呉駅行の直通バスもあるようです。
あとがき
ということで、実際に乗って船を見学できる施設についてまとめてみました。中には大山祇神社宝物館の一角の葉山丸のように、情報が少なかったり、また老朽化で船内見学をやめちゃったりした船もあって、残念ながらこれらは載せていません。
本来は船を外から見学できる施設についてもまとめるつもりでしたが、思ったより書けることが多かったのでとりあえずこれでまとめることにしました。なお続きを書くかどうかは主のやる気次第です。
まとめるにあたっていろいろ調べたのですが、その中には「かつて展示していたけど、老朽化とかで維持できなくて解体の運命に…」という船が少なからず存在するようです。引退した船の展示は船の役割や当時の趣きを後世に伝えるのにうってつけの存在ではありますが、残念なことにその維持修繕には莫大な費用が飛んでいくものなのです。実際、かつて使われた船を改装して見学船にしたりカフェをオープンしたりホテルにしたりといったことをした企業の中には、採算性の都合で撤退した、破産手続きを行った…という運命をたどった企業も存在します。
船の維持管理についてのぶっちゃけた話(資金面とか)は摩周丸号のHP内のQ&Aでちょこっと触れられているのですが、実際のところはお客さんからもらった入館料をもとに運営しているようです。補助金が入る場合もありますが、船の博物館(モーターボート競走の収益金の一部で運営)とかのようなケースでもない限りは全額補助とはならないようで、その場合は補助金+入館料で運営するようです。つまりたくさんの人が来館すればするほどその船の未来は明るいってことです。
繰り返しになりますが、老朽化した船の維持管理には膨大なお金が必要です。もしかしたら今後、老朽化や資金繰りの悪化でやがてお別れしなくてはならない船も出てくると思います。ですから、「また今度…」とか、「いつでも行ける」とか言わず、行けるときに足を運んでほしいって思っています。
現在(2020年3月)はこんなご時世ですからウイルス感染を恐れて外出自粛ムードとなっていますし、そうなればこういった施設も大打撃を受けていることは容易に想像ができます。私だって「観光業がヤバイから今すぐ旅行行け!」とはとても言えたものではありません。
広報をロクにしておらず日ごとの訪問者1ケタの弱小ブログですからこんなところでこんなこと書いたって無駄かもしれません。でももし「見たよ!」っていう方がいらっしゃった場合…自粛ムードが収まったあと、実際にここで書いた施設に足を運んでいただければ…と思っています。
最後に1つ。宮城県石巻市に存在する復元船「サン・ファン・バウティスタ号」ですが、こちらはwikiで見る限り解体される可能性があるそうです。気になる方は早めに見に行くことを勧めます。
お読みいただきありがとうございました。以上です。では、また。