"特別"な大地を目指して 北海道陸路旅#1
関東ではぽかぽかした陽気の日が増えて来た春の某日。性懲りもなくはたまた旅行に行ってきたので、その様子を記録していきたいと思います。
行先は「北海道」。一度として行ったことのない場所です。そして旅程も7泊8日という過去に類を見ない長さの旅行となりました。…厳密には小さい頃にも北海道に行っているのですが、物心つく前の話で全く記憶が無いので実質的には初めてです。
北海道と言えば、東京から函館まででも直線距離650kmオーバーの遠地。となれば当然「飛行機で!!!!!それもJALやANAのファーストクラスで!!!」…と言いたいところですが、今回は陸路で北海道へ向かいます。しかも私は生粋のケチなので基本的に在来線で北海道へ行きます。他にも陸路で行く理由はちゃんとありますが、それは後述。
ルートは以下の通り:
関東→福島→山形→秋田→青森→函館→札幌
記事リンク集↓
#2以降→コチラに記事を貼ります
ということでここは東北本線…否、宇都宮線の「栗橋駅」。始発の区間急行から乗り継いでやって来ました。列車は上野5:10発の宇都宮線一番列車。
始発東武線→宇都宮線の乗り換えですが、JRは栗橋6:04発に対して東武の栗橋着は6:01。その乗り換え時間僅か3分という素晴らしい鬼畜仕様となっています。しかも東武は1分くらいの遅れはザラという。それだけならまだしも、仙台に行く場合これを逃すと黒磯と福島でそれぞれ1時間の待ち時間が発生し、累計にして実に2時間ものロスタイムが発生します。始発の時間繰り上げてくれませんかね、東武さん。
今回は仙台方面には行きませんが、郡山でやりたいことがあったので鬼畜乗り換えにチャレンジ。安全に配慮して、安全に十分配慮してダッシュしました。大事なことなので2回言いました。
ちなみにですが、青春18きっぷだと間に合わないと思います。多分。
ちなみに3分乗り換えに失敗した場合、直後の列車で宇都宮に行きやまびこ201号に1区間乗ればリカバリーできますが、これは平日の話で休日だと直後の列車が小金井行に短縮されるのでリカバリーのためには小山から乗る必要が出てくる残念仕様。
[栗橋7:04→宇都宮6:51/6:58→黒磯7:49 JR宇都宮線(東北本線)]
今回の旅行で使う切符は「北海道&東日本パス」。JR北海道とJR東日本の在来線全線普通列車、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、北越急行の各普通列車、および同区間の特定特急券(4000円)の併用で北海道新幹線新青森~新函館北斗の間が乗車可能。性質的には青春18きっぷと似ていますが、こちらは7日間連続使用が基本。その代わりに11,330円という破格で北海道新幹線も使えてしかも自動改札機を通ることが可能です。これが地味に有難い!
私は使いませんでしたが、この他に「北海道特急オプション券」(6,110円)を併用すると1日限りで北海道新幹線の空席及び北海道内の特急に乗車可能。新青森→札幌でも十分元がとれます。ちなみに、(現在は定期運用が消滅してしまいましたが)臨時でまれに運行する「急行」なら北東パス(北海道&東日本パス)単体で乗れます。ただし要急行券。
番線表示が独特な宇都宮到着。乗り換えます。この途中、改札を出てレモン牛乳を確保(改札内のNewDaysには売ってない)。改札機が使えるのは結構ありがたいです。
な ん で こ ん な に 混 ん で る ん だ よ ?!
私服でリュックで下り列車なのでこの人らほぼ全員旅行者かと思いましたが、途中駅でぞろぞろと降りていきました。あんた等通勤客か!
んで空いてる席に着席したはいいのですが、隣の寝ているバーサンがこっちに倒れようとしては起き上がるということをしていたので私のイライラはこの旅でMAXの状態でした。勘弁して!
という感じで精神がごりごりゴリゴリと削られまくって、へとへとになりながら黒磯到着。乗り換えます。次の列車はE531系。
数年前から黒磯駅の電化方式が変わり、黒磯~新白河は701系・E721系からE531系とキハ110系の運用へと切り替わっていました。乗車日の翌日にはダイヤ改正日を控えており、この改正からオールE531系ワンマン運用へと変更。この日はE531系ツーマン運転最終日であり、また同区間でのキハ110系最終運用日でもありました。キハ110系に関しては見ることも叶いませんでしたが、1年前に(偶然ではありましたが)乗っていたのでよしとします。
スーパービュー踊り子等のラストラン当日でありサフィール踊り子や仙台行ひたち号のファーストラン前日でもあったことから、皆キハ110系などそっちのけだったようで有名鉄道系Youtuberは誰一人としてラストランに行かなかったようです。
発車寸前になって貨物列車が滑り込んできたので「貨物が先行するのかな?」と思いましたが、停まってしまいました。機関車の脇をかすめ乗車電は発車。
黒磯を出ると間もなく那珂川を超えます。栃木県那須町の那須岳山麓を源流とする一級河川なんだとか。
まだまだ朝の時間帯なので、電車は東から照らされ影を作ります。この影をぼーっと眺めるのが朝に電車に乗ったときのささやかな楽しみとなっています。
僅か24分で終点新白河に到着。乗り換え時間4分、間髪入れずに次の列車へ乗り換えます。
次の列車は全列車E721系による4両編成。仙台地区の701系は今回は乗車することはできなさそうですね。
[新白河8:22→郡山9:03]
ボックス席の進行方向窓側は埋まっていたので、空いてたロング部に着席。その後、矢吹辺りでボックス席が空いたので移りました。
去年は祖父の家にお世話になりましたが、今回はさらに遠くまで向かうので今回は通過。須賀川市は主要地方都市郡山に近いだけあって、結構な人数が乗車。
郡山に到着。この列車は行先を変更しそのまま福島行に。ですが私はここで降ります。
改札外に蕎麦屋発見。始発前に朝食を食べて以来、水とレモン牛乳しか口にしていないのでお腹が空きはじめていますが、今回はスルー。
ここから磐越西線にチョイ乗りです。
この間の様子はコチラ↓
さてここから福島を目指すため、東北本線に乗りません。
乗るのはこっち、東北新幹線。時間に余裕がある以上、ドケチな私が新幹線課金をすることなど本来ならありえないことですが、今回は乗りたい列車がものすごく丁度いい時間に来るということで乗ってしまうことに。自由席利用で1,740円也。
17両でなく、「16両編成」なのがポイント。
そうです。乗りたい列車というのは「E3系R編成」。もともと秋田新幹線こまち号に使われていた列車で、E6系にバトンタッチしてからは2編成のみがやまびこ号の増結用としてほぼ原形で残されていました*1。
E3系は在来線規格、いわゆるミニ新幹線なので車体は小さく、そのためにステップがついています。乗り込みます。
乗り込むと、間もなく列車はドアを閉め出発しました。
ところでこの列車、手元の時刻表では55号となっているんですけど、電光掲示板では45号と表示されてるんですよね。どっちが正しいんですか?
[郡山10:59→福島11:13 東北新幹線やまびこ号盛岡行]
快速あいづの指定席と同じくらいのはずですが、いうほど狭い印象はしませんでした。簡易フットレスト付き。
大型背面テーブルもついています。
トンネルがロクにない東北本線とは対照的に、東北新幹線は山をブチ抜くトンネルを掘って線路を通しているので車窓は度々こんな感じに真っ黒になります。
洗面台。と、公衆電話。携帯電話が今ほど普及していなかった時代の名残ですね。
こんな感じに車内探索をしていたら、あっという間に到着アナウンス。すぐ着くと頭ではわかっていたものの、実際乗ってみると本当にあっという間で、「ゑ?もう着くの???」って思ってしまいました。
あまりにも早すぎてボーゼン。明治時代に鉄道が開業して、かつて1日かかっていた新橋→横浜がたった1時間で結ばれたとき、乗客は「こんなに早く着くわけないだろ」と降車を拒否したエピソードがあったそう。今なら彼らの気持ちもわかる…。
福島駅到着。ちょっと不完全燃焼気味ではありますが、とりあえず乗れてよかったです。出発の数日前には山形新幹線のE3系L編成が新型車両に置き換わる予定が発表されていたので、「L編成が引退予告されてるならR編成はもっと早く引退しかねない!」と、慌てて…ではないですが乗りにいった次第です。附属編成であり第一線を既に退いている以上、引退予告なしに唐突に消える可能性もありますし。
ちょうど右にはL編成も停まっていたので、L編成とともに。顔同士を並べて撮りたかったですが右のつばさ号はホームギリギリなので諦めました。
乗車電のお見送りをし、その後通過列車を何本か見てから改札階コンコースへ。
コンコースにはジオラマと、エネルギーについて知ろう的な施設?がありました。
改札を出ます。
本日の昼食は駅構内のここで。右側ではちょっとお高い蕎麦とか定食とかを出していますが、左側の小さい立ち食いスペースでは立ち食い蕎麦や饂飩も提供しており、その価格もリーズナブルです。
この店の蕎麦は首都圏によくあるような小麦粉比率高めの蕎麦と違って、蕎麦粉をふんだんに使っており美味しいという噂があったのでちょっと楽しみです。食券を買っていざ注文!
ということで出されたのはコチラ。
おお…!!白い色といい太麺といいコシのあるモチモチした食感といい…これはどう見ても U☆DO☆N ですね本当にありがとうございました。蕎麦粉ふんだんどころか小麦粉ほぼ100%だったよ。
え?!なんで?!私きっちり蕎麦を注文したはずなのになんでU☆DO☆Nが出てくるのちょっと待て何かがおかしいこれは間違いなく店員さんの失たi
あっ
ということで蕎麦の気分だったオクチにおうどんを詰め込みます。せっかく蕎麦がうまいという話だったのにこれは残念。リベンジ確定でございます。アクセスが(比較的)容易な福島県だったのが幸い。
あ、このうどんウマいっすね。
ということで昼食も済んだのでここからさらに北上していきます。
が、キリがいいので今回はここまで。
続きます。
次↓