3泊4日の函館観光(ただし旅の中日) 北海道陸路旅#C7
北海道の観光地、というと、札幌・旭川・ニセコ・定山渓・富良野・帯広・釧路・網走・稚内…様々な観光地がありますが、そのような観光地群と並んで絶対に外せない観光地が道南の観光地・函館
函館は北海道観光でどうしても行きたいと考えており、今回の北海道旅行の道中として組み込むことに。日数としては3泊4日ですが、この観光自体は7泊8日の旅行に組み込む形となっています。
ちなみにこの旅行は陸路入り・陸路出です。
ということで函館駅。新青森より、北海道新幹線・函館本線を乗り継いできました。青森でゆっくり観光した後だったので、時刻は既に夕方。観光地はもう回れるような時間じゃないので宿へ向かいます。
函館市電は駅の目の前から発車、というわけでなく、2~3分歩いたとこにある電停から発車するようでした。
ということで早速乗ってホテルへ…と行きたいところでしたが、せっかく北海道に来たということでセイコーマートに行きたいと考えており、ただ近くのセイコーマートは電停ひとつぶん離れているためそこまで歩くことに
ということで松風町付近のセイコーマートで買い物し、松風町の電停にて湯の川方面に乗車。湯の川温泉電停に向かいます。人生初の函館市電は低床車両でした。
夕方時間帯に市電に乗り放題になるフリー乗車券「トワイライトパス」*1がなんと300円という破格で売っていたので、買おう!と思ったら、
財布に高額紙幣しかない!
…と一瞬絶望したのですが、荷物を漁ったら「お守り代わりに切符袋に入れていた千円札」を発見!5000円札は使えずとも1000円札は使えるので、それで切符購入してひと安心…
『次は 湯の川 湯の川 終点でございます』
乗り過ごした!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
早速役立つトワイライトパス…
(目的地・湯の川温泉は湯の川のお隣なので、歩こうと思えば歩けたのですが)
降り場から即座に周り乗り場へ。湯の川電停から湯の川温泉電停の1区間だけ乗ります。
湯の川電停からは徒歩。こんな列車にも遭遇しました。
ということで本日のホテルは「雨宮館」。通常の部屋の設けたホテルのようですが、今回は一角に設けたカプセルルームに宿泊します。カプセルルーム上段・初宿泊者限定でめっちゃくちゃ安いプランがありましたので、そこに泊まることに
…と思ったら、本日はカプセルルームがガラッガラらしく、ホテル側の厚意で下段にしてくれました。それでいいのか…
どうやら宿泊者は私含め僅か2名の様子。少なっ!
確かに上段は出入りが大変ですので、結構ありがたい配慮ではありますが…。
カプセルはベッド幅に布団?がひいてある簡素な感じで、胡坐で座るぶんには支障ないくらいの高さがあります。コンセント・テレビ・小さな棚・小さな鏡・ハンガーがありました。寝る分には全く問題ないつくりとなっていました。
カプセルの外には机もあり、空いてる分には作業飲食可能なようでした。
近くのスーパーで水を調達
夕食どうしようかと思ったのですが、せっかくトワイライトパスを持っているので市電で行ける場所にあるところで買おう、と函館駅方面の市電に乗車
ということで千代台電停で降りてやってきたのは「ハセガワストア」。
内装は中央に調理台が目立つ以外は普通のコンビニ。というか実際コンビニですが、ここでは中央の調理台で名物「やきとり弁当」を作ってくれます。紙にメニューや希望するトッピングを掻きこみ、それを店員に渡して作ってもらうスタイル。
面白~いと撮っていたら、「プライバシーの問題があるので店員の顔は写さないでください~」と言われてしまい、大人しく従います。ただ代わりに焼いてる手元の様子を写させていただきました。とてもやさしいお方でした。
色々な味を楽しみたかったのでやきとり弁当Wを購入。左のサラダはセコマで買ったものですが、キャベツサラダかと思ったら大根サラダでしかもめちゃくちゃ苦いという
食べて就寝
翌日。ホテルの朝食を食べます。
…朝食付きです。これで1500円とかこれもう赤字レベルでは?本来ビュッフェスタイルのところを諸事情により定食メニューに。ご飯はお代わり可でした。うまし
ホテル出て函館アリーナ前電停へ。小雪の函館。
市電に乗車し一日券を購入。路面電車に本格的に乗るのは初めてなもので、パシャパシャと
函館駅へ。ここの観光案内所で「はこだてスペシャルチケット」を購入。市電一日券に引き換えできるのりもの券と16枚のポイント券が付き2900円。観光地でポイント券を指定枚数渡すことで入館料などの代わりにできます。メチャクチャ安くなるわけではありませんが、ちょっぴりオトクです。
再び市電に乗り、まずは五稜郭タワーへ
登る前に五稜郭公園へ。五稜郭公園前電停から五稜郭公園までは若干離れておりました。
五稜郭が星形をしているのは有名な話。稜とはかど、すみの意味で、角が5つあるから五稜郭。何故こういう形をしているのかは知りませんでしたが、どうやら防衛のためなんだそう。角のところから銃で撃って攻撃・防衛するんだとかで、六稜郭とか四稜郭とかもあるんだそう。ためになりました。
タワーに上る前にお昼。お昼はラッピことラッキーピエロというローカルチェーンへ。これまた有名なチャイニーズチキンバーガーを食べました。うまし
その後は五稜郭タワーへ。ああホラ、なんとかと煙は高いところへのぼる、と言いますし?
入場料900円、ポイント券6枚也。再入場はできないとのことで…
ホントに星形をしてる!
残念ながら高さが低めのためか、私の通常レンズのコンデジでは敷地全体は写せませんでした…
函館市街
タワー展望台の中は二層構造で、中ではカフェやお土産売り場、また函館の歴史紹介パネルなんかもあり、歴史オタとて欠かせないスポットだなと感じました。
ただ中にほとんど椅子が無く、五稜郭公園でさんざん歩いて疲れた体にはなかなかキツかったです…
その後は市電撮りをしながら函館山の方へ。
函館観光していて気付いたのですが、3月の函館は天気が変わる変わる!晴れたと思ったら小雨が降り、かと思えばまた晴れ…不思議な天気だなぁと感じておりました。
函館山ロープウェイを利用する前にきつーい坂があります。
ロープウェイは無事運行中。ただこの時間帯、山頂には雲がかかっており、これで本当に夜景見れるのか?と不安が募る。ロープウェイのポイント券は9枚、金額にして往復1500円であり、予算的にも夜景見えない状況は何としてでも避けなければなりませんでした。翌日にするか、今夜見るか…
とずっと決めあぐねてたら、近くの保安員だか警備員だかのおじさまからお声がけが。コレ夜景見えますかね?、とおじさまに尋ねると、このくらいなら大丈夫、絶対見えるとのお墨付きが。毎日ロープウェイで登ってるというそのおじさまの言葉を信じ、いざ函館山へ。
ロープウェイのゴンドラ。かなりの大型。この日こそソーシャルディスタンスが保たれる程度しか人が乗っていませんでしたが、超繁忙期はものすっごい人数の人が乗るのでしょう。そんな大量に客を乗せるゴンドラは頼りがいのあるカッコいいデザインをしています。まあ頑張るのはゴンドラじゃないんだけど
案の定少し曇り気味でしたが、だんだんと晴れていきました。ロープウェイ乗り場と山頂の施設はほぼ一体化しておりまして、快適な室内から夜景が見れる仕様でした。中には土産売り場も。せっかくだから!と階段をのぼりまして、ニット帽&手袋のフル防寒装備で屋外展望台へ。風がピューピュー吹いてなんと寒いこと!
日没を迎え、だんだんと暗くなっていきます。それにつれ、明かりもぼつぼつと照らされていきます。
…もうね、泣きそうですよ。素晴らしい、以外にこの景色を形容する言葉が見つかりません。
前々から見たかった景色、交通費等旅費と1500円相当をはたいて風に吹かれながら見た景色。旅に出て、函館に来て、本当に良かったなと思えます。
写真ではその良さはとてもとても説明できないので、実際に行ってほしいところです。度の強めの眼鏡等や双眼鏡、そしてカメラも忘れずに。
去り行くロープウェイ。素晴らしき景色を見ることの支えとなっているそれは、間違いなく1500円を払う価値があると断言します。
地理オタの素質でどこがどの通りかとかをみていたらいつの間にかかなり時間経っており、周りのお客さんも2度3度入れ替わっていました。さっさと降りてしまうのはもったいない気がしますが、寒いなかではそれも仕方のないことなのでしょう。というか寒い。風に吹かれるせいで5割増しで寒い。さすがに耐え切れなくなって逃げるように屋内へ。
ロープウェイに乗るまえにふと夜空を見上げたら満点の星空が。残念ながらこのカメラでは写せませんでしたが、1年前に見た新花巻の夜空を彷彿とさせ、これも素晴らしいものでした。
ロープウェイにて下山。近づく明かり。この景色とのお別れも寂しいものです。
夕食は函館駅近くのラーメン屋にて。安かった半チャーハン付きで塩ラーメン注文。函館の正統派塩ラーメンかは知りませんがなかなかレベルが高く美味しかったです。というかチャーハンが美味
ホテルにて宿泊。銀行を改装したというホテルで雰囲気はよく快適でしたが、さすがにドミトリータイプは止めときゃよかったなと若干後悔。鍵かけられないのが痛すぎる。
翌日はゆっくりめにホテルを出て朝市へ。…はい、朝市です。函館朝市です。9時くらいの観光客が起きてきて最も混雑する時間帯にも関わらずびっっっくりするくらい人がいません。感染症が流行り出したころの光景なのですが、「閑古鳥が鳴く」という表現が正しいくらい人がいませんでした。
商店としても商売あがったりだったようで、商魂たくましいおばちゃんに声かけられては買っていかないかと誘われる始末。後半は若干ウザくなるレベルで話しかけられましたが、残念ながらお金使いすぎな傾向にあったため全て断らせていただきました。おばちゃん達ごめんね。
ある商店の男性いわく、いつもはこの時期人でごったがえし、外国語が当然のように飛び交い、人込みに押されて100m以上押し流されるような状況なんだそう。ゆっくり観光出来るのは人混み大嫌いな私としてはとてもありがたいのですが、商売あがったりでとても好ましいとは言えない状況なので一刻も早く感染症が収束し観光客が戻ってきてほしいと思います。
イカ釣り体験とそれを捌いてくれるまでのセット。2000円だか4000円だか。
これで何千円も払うのってどうなの?という思いはありましたが、地元埼玉県でも生きイカが2000円で売られていたことを考えると安い方なのかもしれません。さすがに体験の価値に対して払うお金が高すぎるので私はやりません。
中央の市場の建物2階にて海鮮丼540円。ほぼワンコインの海鮮丼とだけあってミニマムサイズですが、10時台に差し掛かっていたため軽めにということで。
まずは市電の乗りつぶし。前日うっかり終点湯の川温泉まで行ってしまいましたが、臨海エリアまで来るといくら函館がコンパクトな街といえど行くのには時間かかっていたので、結果オーライという感じです。
本日行くところが全く決まっておらず、フラフラと臨海の公園へ。ベンチに座ってぼーっとしていると、天気の移り変わりがよくわかります。
摩周丸は臨時休館。もし摩周丸が開館していれば丸一日そこで潰れたのでしょうが、やってないものは仕方ありません。
フラフラしていたらいい感じの坂を発見!この坂をのぼればいい感じの写真が撮れる!と坂を駆け上がります。
ビンゴ!摩周丸を奥に捉える素晴らしい景色が広がっていました。
実はこの辺りも観光地だったのですが、リサーチ不足だったようです。
観光案内所にて案内所のおじさまとお喋り。良い昼食場所と観光地の情報を聞き出します。
どうやらこんなに観光客が来ないのは3.11の後ぶりらしく、それも比較的早く客足が戻ったらしいのでこんなに長い間観光客が来ないのは初めてらしいです。
水平移動してたら函館山ロープウェイへ。この時期、夕方以外は動いていませんでしたのでゴンドラも乗り場で休憩中。撮り放題です。
なんかいい感じの教会。歴史や宗教はちんぷんかんぷんです。
その後はオススメされたお肉のお店にて。穴場的なところでなかなかよいところでした。
坂を下り、臨海部へ
レンガ倉庫を見学。
早めにホテルにチェックインします。
建物はやや古かったものの、ドリンクバーに夜食ラーメンにお菓子のうまい棒食べ放題、たくさんの入浴剤や石鹸シャンプー等を小分けにして貰うことのできるビュッフェスタイル石鹸版みたいなサービス、さらに洗濯無料でマクドナルドの朝食券も付いてくるというあまりにも至れり尽くせりな感じのホテルでした。これで個室でお手軽価格。安めのホテルとしては間違いなく大当たりのホテルです。
夕飯はまたもやラッキーピエロにて。今回はハンバーガーしか食べませんでしたが、色々なメニューがありまた来たときには他のも食べてみたいところです。
谷地頭温泉に行くことも考えましたが、ゆっくりしすぎて時間切れとなったので次回に行くことにしました。
翌日。夜食サービスのハズのカップラーメンとマクドナルドのハンバーガーにて朝食。実に健康に悪い朝食ですが、朝食代は浮きました。
本日は早くから函館を出発。観光地も多く、人も優しく、この地を去るのが名残惜しかったですがもう行かなければなりませんでした。さらば函館、ありがとう函館。進路を北に向け、はるか遠くの都市・札幌へ向かいます。その続きは本編にて
*1:冬季限定販売らしい