煎餅の旅と日常

埼玉県生まれ、埼玉県育ち、生粋の埼玉っ子が関東を飛び出し旅へ行く。様々な街へ行き、現地の鉄道に乗り、様々なものを食べた私の旅のゆるい記録です。

憧れの大地、北海道の鉄路をゆく 北海道陸路旅#Fin

夏休みも終わったのに、まだ春旅行の記録が出来てない!…という感じでしたが、内容的に#C6を書く気力が湧かないので、先に#を書くこととします。

なお、ここから方針を変え、鉄道に絞って旅の終わりまで全て記録してしまうことにします。すなわち、北海道上陸から北海道を去るまでの旅路となります。

 

 

新青森

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ということでここは青森駅。翌日昼、午前中にゆっくり青森観光をした私は青森駅の前にやってきました。

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建築から100年近く経過するというたいへん歴史のあるらしい青森駅。建て替えが決定しており、今回の訪問が滑り込み訪問となったようです。

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立地上新幹線が通せず、青森駅から北海道新幹線に乗る場合はお隣の新青森駅へ移動する必要があります。

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確かに若干古い感じはしなくもないですが、ターミナル駅だけあって清潔です

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跨線橋の少し南側には新しい跨線橋が造られています。古い駅舎もまもなく見納めです

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青森駅といえば、ターミナル駅とは思えないほどショボいと噂のコチラ

確かに途中駅にありそうなつくりをしています。デザイン自体はコチラもアリだとは思うのですが、こちらも壊されてしまうのでしょうか

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ここからは左の奥羽本線に乗りまずは「新青森」を目指します

新幹線アクセスを目的とした津軽新城行のシャトル列車。配線の都合上1駅隣の新青森でなくその次の津軽新城が行き先になっているようです

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と、その前にちょっと散策…かつては青函連絡船で渡道してたこともあり、随所にその時代を感じさせる名残が見られます。

[青森15:07→新青森15:11 奥羽本線普通4632M新青森経由津軽新城行]

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ターミナル駅らしい広い構内を遠目に走っていくと、間もなく新青森

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先日は暗くてうまく撮れなかったつがる号。乗車電がここで交換するダイヤで、たまたまですがうまく撮れました。

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跨線橋へそそくさと上がり、発車していくつがるを上から撮影

 

青函トンネルを抜けて

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今回の旅では「北海道&東日本パス」を利用しております。効力は18きっぷと似ていますが、何よりも異なるのが『特定特急券を購入で新青森新函館北斗に乗車可能』(※途中駅下車は不可能らしい)というもの。青春18きっぷ北海道新幹線オプション券で奥津軽いまべつ木古内木古内五稜郭道南いさりび鉄道を使えというもので、時間がかかるうえに恐ろしいほど接続が悪いので、一気にショートカットできるこの切符は大変便利です。ここの緑の窓口にて特定特急券を購入。料金4000円で若干高すぎる気がしますが必要経費です。

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念のため窓口で切符を見せましたが、別に自動改札機通ればよくない?みたいな反応をされますた(´・ω・`)万が一で切符吸い込まれたくなかったもん

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ここからははやぶさ23号新函館北斗に乗車して、北海道上陸を目指します!

地味にE5系も初乗車で、ちょっぴり楽しみです。贅沢を言うと紫帯のH5系が良かったなぁ

 

[新青森15:31→新函館北斗16:30 2023B北海道新幹線はやぶさ23号新函館北斗行]

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E5系の座席。2+3の5列シートで普通の新幹線の幅、座り心地はそこそこ

本来全車指定席ですが、特定特急券は指定のない空席に座れます。

いい席探して少しさまよってたのですが、その際前の席に切符袋を落としてしまい無くしたかと真っ青になりました。

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青森の街を横目に列車は北へ北へと進みます。

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遠目に海の見える原野?を横目に駆け抜けると間もなく在来線のアプローチと合流し、速度を若干落としつつトンネル地帯へ。短めのトンネルを何本も抜けた後、列車はいよいよ青函トンネルへと突入します!

 

トンネル内は湿度が高く気温もまた低く、入るやいなや窓が曇りました。しばらく走り竜飛海底駅の明かりを横目に列車は突っ走ります。

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青森のグルメであるイギリストースト。なぜにイギリスなのかは不明ですが、食パンの合間にザラメ入りのクリームが入っていて美味しいパンです。青森のホテルで泊まった際にサービス朝食代わりに貰ったコイツとついでに青森のコンビニで買ったシベリアを本日の昼食代わりにします。ちなみにイギリストーストは美味しいですが、糖分がたっぷり含まれていることもありカロリーの化け物らしいです。シベリアは切り落としパックが激安で売られておりましたが、食べきれる自信が無かったのでスルー。無駄は厳禁

 

前後のトンネルでは携帯電話の電波が途絶えますが、青函トンネル内では携帯電話が使えます。

 

そして…

 

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上陸!ほっかいどー!

とうとうやってきました北の大地。乗車した列車は木古内停車便で、在来線との併用区間から専用軌道へと変わって間もなくの停車。新函館北斗へ向けここからラストスパートとなります。

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これまたトンネルを何本か抜けた後、函館臨海部?の眺めを横目に、列車は新函館北斗駅へ向け進路を北へと変えます。札幌延伸を目指して線路は北へ伸びており、終着は臨海部の函館でなくその少し北の新函館北斗駅となっています。

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改めて座席を見る

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新函館北斗駅に到着!

東側のホームであれば在来線との対面乗り換えも可能でしたが、あいにく西側のホームでした。

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乗車電は回送列車になる模様

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線路の先は車止め。これがさらに札幌までつながる日が楽しみですね。

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2面4線だか2面3線だかにできそうな想像をしていますが、当面は使う予定がないのか2面2線で運用しています。

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このホームに来る全列車が回送列車になる列車のようす

ゆえにか、エスカレーターが両方とも上りになっておりました(笑 帰れねぇ!

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広いコンコース

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東口まで行くのは流石に難しそうだったものの、西口だけ降り立ってみました。

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運賃表。場所が場所なだけに広い範囲まで表示されており、遠く札幌まで料金表があります。

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在来線ホームへ

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ここからは「はこだてライナー」に乗車して一路函館を目指します。

新幹線開業に伴い函館ー新函館北斗を電化して設定された"電車"で、大半が新幹線の発着に合わせた大変便利な列車です。

日も傾きはじめ、お宿に向かうためこの列車へと乗車します。

 

[新函館北斗16:45→函館17:05 函館本線普通1350Mはこだてライナー函館行]

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北海道特有の片開きドア

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車内はオールロングシート。10両編成の新幹線から乗り換えてくるという想定で3両オールロングシートなんでしょうが、乗車した日はそもそも利用が少ない日でしたからC寝台余裕でできそうなくらいにはガラッガラでございました(やっちゃダメです)。

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途中各駅に停まること20分、終着・札幌に到着しました!

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ホームは頭端式、また櫛形になっており、一大ターミナルであることをひしひしと感じさせられます。

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乗ってきた列車はふたたびはこだてライナーとなり新函館北斗へと折り返していく模様

函館~新函館北斗の間しか走れない、というのはなかなか不思議なものです(一応電化設備的に函館~木古内も走れそうな感じはしますが…)

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函館本線の0キロポスト

ここから長万部倶知安・小樽を経由する通称「山線」ルートで旭川駅まで長い長い函館本線が続いています。

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頭端式で列車撮影にはもってこいで

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こちらは元・江差線/津軽海峡線を引き継いだ道南いさりび鉄道の車両。

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道南いさりび鉄道の車両は譲渡されたキハ40系気動車

JR北海道のキハ40も合わせて3パターンの塗装のキハ40が並び、なかなか面白い光景です。

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ワンマン用のミラー

うまく活用するとこんなもんも撮れます。

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改札を出ます。

少し前に発車した長万部行は新函館北斗駅を経由しない(いわゆる「藤城支線」経由の)列車であるためか『新函館北斗駅にはまいりません、ご注意ください』としきりに放送していました。やはり誤乗が多いのでしょうか…

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ここからはお宿へ…というところですが、ここから丸2日間の様子は「函館観光編」と題し、分離することにします。記録までしばしお待ちを

 

函館本線を北へ北へ

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朝7時頃、再びの函館駅

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朝4時頃に起きて支線周り森行とか少しだけ早く起きて大沼公園行とかも少し考えたのですが、疲れがたまっていたので結局しっかり休んで本日の長万部行ファーストランナーに乗ることに

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せっかくなので北斗3号をお見送り。この列車群は、函館に来た数日前のダイヤ改正まで「スーパー北斗」などと表示していましたが、改正以後「スーパー」の名前が外されることになり、現在では全列車がスーパーのつかない北斗号として運用されています。

函館駅特別急行の発車時に北海道で唯一の発車メロディーを流します。せっかくなら録音しようかと思ったものの、想像以上に流れ始めるのが早く撮り逃しました

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先頭車単独留置(´・ω・`)

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長大編成の寝台特急が発着していた名残でホームの有効長は長いものの、寝台特急が消えたいま長いホームも無駄なものに

残念なことにホームの先端は柵で封鎖されてしまってました。

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そろそろ函館とお別れする時間がやってきました。乗車する列車はこの「普通 長万部(大沼公園経由)」。新函館北斗大沼公園を経由する本線の列車で終着長万部へ向かいます。

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車両はキハ40-1800で単行、すなわち1両編成。

ここから先電化されてない鉄路を延々と行くというと、電車がバンバン走る地に住む都会人としては何だか不思議な感じがしてきます。

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ここから数時間の旅路

3時間近くをこの列車と共にするので、ボックス席のいいところをとるべく早めにそそくさと列車に乗り込みます。

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さらば函館!

 

[函館8:18→森9:51/10:05→長万部11:16 函館本線普通821D長万部行(大沼公園経由)]

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ガラガラとディーゼルの音を走り、列車は間もなく五稜郭駅に到着。五稜郭というものの、五稜郭公園や五稜郭タワーへのアクセスは市電の方が便利です。誤乗する人とかいるのかな…

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七飯(ななえ)にて列車行き違い。難読駅ではないもののなかなか難しく、初見の私には読めませんでした。

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七飯駅より藤城支線と分岐。本線を超え、東の方へ遠く離れていきます。勾配緩和のために造られたらしく、北海道新幹線開業前の下り北斗系統はほとんどこちらを経由してたそうな。現在は乗車中の本線上に新函館北斗駅ができたため利便性重視で北斗系統が全てコチラを通るようになっており、下り貨物と一部の下り普通列車だけが通る短絡線となっているようです。

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新函館北斗駅に到着、単行列車に乗ってた乗客がぞろぞろと降りていきます。はこだてライナーの方が接続抜群でラクなはずなのに…と思っていたのですが、実際何の意図でこの列車を利用したのでしょう。はこだてライナーより到着がちょっと早いから新幹線乗る前にゆっくりするため?

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乗客を降ろす傍らで貨物列車と行き違い。あるぇ?貨物列車ってあっち(藤城支線)通るんじゃないの?とその時は思ってました。藤城支線が下り列車専用と知るのは後のお話。藤城支線がトンネルだらけで駅皆無の短絡線だからこそできることなんですよね。

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新函館北斗駅を出ると、列車はゆるいカーブをかきながら勾配を上ります。確かにこれは若干キツイ。ちょっとした高台から平野を見下ろします。

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仁山駅

駅名標の古そうな色に対し、ナンバリングが妙に新しいような…

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左手に小沼を見ると、列車は大沼駅に到着。後ほど聞いた話ですが、小沼を見て「あ~大沼だ~すご~い広~い」ってなる観光客が結構いるんだそう。『それ大沼じゃねぇから!』

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ここで藤城支線と合流、そして砂原支線と分岐。ちょうど停まっている対向が砂原支線を走ってきたやつですね。コチラは上り列車の勾配緩和で造られたものらしく、上り貨物が主に使うようですが、コチラには駅がたくさんあるので上り下り関係なく普通列車が通ります。ただメインルートはやはり本線のようで、コチラを通る特急は臨時上り北斗1本(それも運転日がめちゃくちゃ少ないやつ)しか確認できませんでした。客車夜行はこっち使ってたとかなんとか…

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対向の列車を追い抜く?ように上り北斗が通過。朝早くに札幌を出て爆走してきた北斗号の本日上りファーストランナー、2号のようです。

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停車時間6分で大沼発車、すぐ大沼公園到着。ここでも若干名降りていきました。大沼公園も行ってみたいとは思うものの、じゃあ何があるの?と聞かれると…

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大沼公園駅を出ると、列車は間もなく大沼を右手に見ます。車窓に写る時間は小沼より短いですが、コチラは奥に広いので小沼よりしっかり大きいです。

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赤井川駅に到着。ここで何故か知らないですが長時間停車。せっかくなのでドアから顔を出してみます。列車行き違いが無いのになぜ長時間停車?と思ってると、列車通過放送が…まさか!と思った時にはあとの祭りで後ろから特急北斗が爆速通過していきました。何のことはない、退避のための停車でした…カメラ構えときゃよかった。

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北海道の駒ケ岳。砂原支線はこの山の向こう側をぐるり迂回する形で走っています。

結構綺麗な山ですが、私は残念なことにこの山について知らないので「ああ…山だな」というあんまりな感想しか浮かびませんでした。

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砂原支線と合流するとすぐに森駅に到着。

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森駅に到着、すぐに駅前の売店に駆け込みます。目的は「森のいかめし」。北海道を代表する駅弁の一つで、道中にその発祥があるんだから買ったれという企みです。

停車時間的に帰るか不安でしたが全くの杞憂でした。

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改めて森駅。目立つ色をしています。津に次ぐ一文字駅で、しかも「もり」というよく聞く一般語が地名になっているというのは不思議なものです。

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小さい駅であるものの特急も停まるので電光掲示板が完備。この『改札中』という表記はこの後も北海道各地で見られた表記で、JR北海道特有だなあという感じがしました。

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行き違いの普通列車。この他に、上りの北斗4号もここで退避していました。いかめし買ってもちょっとだけ時間があったので、ちょっぴり撮影タイム。乗り通しの客もちょいちょい外の空気吸いに車外に出てました。

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森発車。

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森駅からは海岸線に沿います。内浦湾を横目に列車は北へ。

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暇なのでいかめしを食べることに。自分が買ったのは出来立てだったのか、ほんのり温かいいかめしでした。

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いかめしは2個がデフォルトでたまに3個入ってるとラッキー!らしいのですが、近年は大ぶりのイカがとれないとかで、自分ももフツーに3個入りのヤツでした。肉厚のイカのなかにモチモチの米が入っており、なかなか美味でした。

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ゆっくり食べているうちに八雲駅に到着。

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車内でゆっくりくつろいでいたらあっという間に終点長万部の目前。3時間という長さでしたが、道中列車から降りたりできたためかそんなに長く感じませんでした。

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長万部到着。ここから北に抜ける普通列車はしばらくなく、強制下車コース。

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ゆっくりしてから跨線橋を上がったら列車が回送となって発車していきました。

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長万部駅。しばしふらつきます。西側に用事があったものの、駅舎は東にしか無いので北へ

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歩くこと数分、駅北の跨線橋へ。なかなかキツそうな階段です。というか、その…なんか若干古そうな感じでちょっと頼りないというか…

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人口がさほど多くないエリアであるためか、都市部ではめったに見ない手すりの低いタイプの跨線橋で、長万部駅構内を見渡すことができます。

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貨物列車。長い編成を組んでやってきました。北海道と本州を結ぶメインルートを走る列車であり、この区間が非常に需要が旺盛であることをうかがわせます。

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それでてくてくやってきたのは長万部町民センター。ここの一部で鉄道備品等の展示などを行っているとのことでやってきました。が…時期が悪く閉まってましたorz

それで長万部温泉でも…と思ったはいいものの、長風呂タイプの私にとってはすでに中途半端な時間に突入していて、時間が微妙に足りない…

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結局、先ほどの跨線橋で列車撮影。ここ、手すりが低いからしっかり列車が見えていいですね。

跨線橋で列車撮影してたらおばさまが通りかかって、少し雑談。札幌からここまでお墓参りに来た方だそうで、たまたま乗った北斗号が何らかの理由で遅れてしまっていたんだそうで。

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長万部と言ったらかなやかにめし。とはいえ、私はカニを好き好んで食べるタイプの人間じゃないので、今回はやめとこ…と思ってました、が…それで昼飯時なので目を付けていた店に行ったらなんと貸切!他に目を付けた蕎麦駅弁屋はインターネット上では定休日じゃないっぽかったのにお休みで、結局消去法でかにめしの店に…

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かにめしの店の横では列車車内をモチーフにした部屋があり、かにめし等を買った人はここで食べられるようです。転換クロスシートの座席は実際に使われていた列車の座席のようです。前面ではどこかはわかりませんが前面展望ビデオを流していました。

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ちょっとだけ時間があったのでほど近い海岸へ

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北の方を見ると、なかなか綺麗に雪を被った山々が見えました。これから数時間かけてあの山々の向こう側へ行きます。

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海岸へ行く道の途中でホクレンスタンドを発見。

このガソリンスタンドは夏になると給油したライダー向けにご当地デザインフラッグを販売してるんだそう。残念ながら今は時期外れですし給油させるバイク何処状態なので大人しく駅に戻ります。

 

山線をゆく

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ということで、再び汽車に乗り北へ向かいます。ここから札幌方面に抜けるメインルートは「室蘭本線」と名前を変えますが、私は引き続き「函館本線」を乗り続けます。洞爺、伊達紋別東室蘭等へ向かう所謂「海線」とは対照的な「山線」ルートです。

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そしてここからの目玉がJR北海道の新型気動車H100系JR東日本との共同開発で造られたらしい車両で、基本的な構造等がGV-E400系と同じようになっています。他の区間に先駆けてここ「山線」に先行投入されており、乗車した日の本当に数日前のダイヤ改正で運用入りしたばかりでした。

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塗装等はGV-E400とは違うものの、全面の形などで東日本の親族との共通点が随所に見られます。角ばったデザインながら丸い印象を受け、近未来的でまさしくこれからの北海道の未来を支えてくれそうな、そんな感じがします。

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丁度キハ40も停まっていたので、同時にパシャリ

丸っこいキハ40との対比がなかなかいいですが、前のが古いだけに数世代ポンと飛んだ感じがしなくもないです。実際30年以上経ってるわけですから当然なんですけどね

(以下数枚、別場所にて撮影)

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共同開発ということで薄々感じてはいましたが、座席はJR東日本標準シートに準じた座席でまじぃ?!となりました。ただ車内デザインはところどころ北海道ナイズドされておりデザイン面ではいい感じに個性が出ていました。
お手洗いはGVや701系バリアフリー対応お手洗いと同様、二段階の引き戸式。車両中間にバリアフリーお手洗い付ける場合はこうしたほうが通路の幅確保できていいのでしょうね。

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1人用ボックスをギリギリ確保。これにて経由地点・倶知安へ向かいます。

 

[長万部13:18→倶知安14:58 函館本線普通2943D倶知安行]

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前々から山線はとりわけ赤字がヤバイという話は聞いていましたが、確かにこれはまさしく人口希薄地域、という感じですね…

海線よりも距離が短くかつて主要幹線としての地位を保っていて、名門特別急行も往来した歴史ある線路ではありますが、高速化に不向きな線形であったがために時代が流れるにつれメインルートが海線に移り変わってしまったそうな。ですがこんな路線でも海線が使えなくなったとき用に多くの交換設備と比較的高規格な線路を保っており、新型車であることも相まってローカル線ながらさほど乗り心地は悪いと感じませんでした。北海道新幹線開業時にここがどうなるかが鉄道ファンの間で噂されていますが、核心的な未来はいまだに予想できない状態です。

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もういい感じのお時間なので、先ほど買ったかなやのかにめしを食べます。

どうなのかな、と最初は思っていましたが、細かい筍?といい感じのかにそぼろがご飯に合い、しかもシイタケや桜漬け、佃煮が素晴らしいアクセントとなり、冷めていても絶品な弁当となっています。日本の駅弁のクオリティの高さを実感するとともに、こんな駅弁もあるのかだとか、こりゃすごい人気出るのもうなずけるなとか感じてました。かに、といっても普通のカニとはまた違う感じで、私でもうまいうまいと余裕で完食できました。あと佃煮がバカ旨かった。なんでしょうねアレ?

ごちそうさまでした。また食べたいですね。

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倶知安長万部でほぼ唯一といっていい町、蘭越。いや、これだけでやってくのはかなり厳しいような…

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昆布、ニセコ、比羅夫と停まります。昆布駅とかツッコミどころ多数ですが、マジでこの漢字と読み方が与えられてるんですよね…

確か比羅夫だったかな、バスをご利用のお客様は次の駅をご利用くださいというアナウンスが流れていました。

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間もなく倶知安。有名な地域ですが、やはり初見だと読めないような地名です。

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スキーとして非常に有名なニセコの近くの主要な町で、鉄道においても比較的重要なターミナル。ここを境に列車の数が増えるというか、かなりマトモになります。ちなみに乗ってきた倶知安以南、特に蘭越以南に至っては1日4本とかという地方行高速バスだとか都市間フェリーだとかレベルの本数になります。これが思った以上に使いづらい。

なおターミナルでありスキーの町ですが、用事は無いので20分の乗り継ぎでサクサク次へ進みます。

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俱知安駅舎。駅舎に対面するホームの線路が撤去されたのか、上り下り関係なく駅舎に行くには跨線橋を渡らされます。構内踏切があったらラクなのに…

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なんかホテル?に阻まれてますが、立派な山。おそらく羊蹄山

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駅舎

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さて素早く乗り継ぎ、実質的なローカル線区の終点である小樽へ目指します。ニセコというだけあって外国人ばりの見た目の人がいましたが、在日外国人か帰化した元外国人かでしょうか?

ここからは車両は2両に増え、それでもボックスが全て埋まるくらいの人を乗せて列車は北上します。

 

[倶知安15:18→小樽16:28 函館本線普通1945D小樽行]

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函館で買ったフィナンシェをオヤツに

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この山線ですが、延々と木と雪に覆われた山の景色で、オブラートに包めば移り映えの無い、魅力に欠けた車窓…ド直球にいってしまえばつまらない景色となっています。言ってしまえば虚無です。

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見事に何もなかったせいか、写真もほとんど撮っておりませぬ

余市ウヰスキーの町であることは知っていましたがウヰスキー飲まないので興味があるはずもなく…

余市川(多分)を渡り、蘭島(多分)にて列車の行き違いをし、はるばる終点小樽へと目指します。

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到着アナウンスとともにネットで見た電車が見えると、列車はついに札幌圏の観光地・小樽に到着!長万部から3時間10分の道のりでした。

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北海道カラーの薄緑色をまとった電車。これからの活躍が期待されます。

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さてさて、はこだてライナー以来の北海道の電車。

ですが、本日の目的地は札幌。既に札幌圏内に入っており、急がなくても札幌には余裕もってたどり着けるということでひとまず小休止といたします。

 

小樽チョイ観光

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改札を通り、駅の外へ

駅前はロータリー兼バスターミナルとなっておりました。

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手宮線の廃線跡があるということで、少し南側に行きつつ東へ

途中、函館線の電車が見える場所があったのでパシャリ。

手宮線の廃線跡は散歩道になってるそうなので、そこに向かいます。

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…………………(´・ω・`)

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どうやらこの道は冬は除雪されない(雪溜めになる?)ようで、冬は通行禁止となっておりました。ちくせう

ハイそうですかと諦めるのは癪だったのでせめて線路だけでもと少し回り込んでみましたが、この辺り踏み固められた雪で凍結しており滑りやすそうで危険でした。

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少し回ってみると駅の跡が

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どうやらここは色内駅の跡地らしい

この手宮線の歴史は下調べしてないのでサッパリですが、小樽港での貨物の積み下ろしを目的として造られた路線、という話だったはずです。

市内のど真ん中を走ってますし、今も現存してたら…というのは考えるものの、大通りを横切るためあったらむしろ邪魔だったんでしょうね

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小樽のもう一つの名物・小樽運河へ。

小樽と言えばこの写真が貼られるくらい超有名なスポット。どちらかと言えばオマケ程度ですが、そんなに遠くなくてよかったです。

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Good!

温かみある街灯と山、雪と運河が対比になって良い感じの写真になりました

あまり期待せず行ったのですが、確かにこれはイイ。小樽運河が一大観光地になるのも納得の光景です。

平日のそれも夕方というのがあったのでしょうか、人もほとんどおらず、半貸切状態でゆっくり撮影できました。

これが週末になるとここは人でごった返すみたいなことがあり得るのでしょうか?

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温かいな…

今回の冬は暖冬でした。平時の気温など知りませんが、もっと寒いと予想されます。

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運河を後に駅へ向かいます。日が傾き、暗くなっていくにつれ暖色の街灯が強調され、小樽の歴史的景観も相まっていい感じの雰囲気になっていきます。ずるいぞ小樽。

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中央通りを駅に向けてくてく。博物館なんかも豊富のようで、下調べすればもっとしっかり遊べたのでしょうが、本日の目的地は札幌なのでそちらへ急ぎます。

暖色の街灯と街並みが本当に写真映えします。

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小樽駅前から振り返ってもう一枚

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ホームに上がるも、あるのはロングシートの731系か733系(見分けついていない)。

もう外は暗く眺望は見込めないですが、それでも前向きに座っていきたいなあというのは考えておりました。エアポートなのでuシートも小樽からの営業でわざわざ指定したいとも思わず、諦めてロングシートで行くか…

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と考えておりましたら、転換クロスシートの721系が入線。キマシタワー!

種別?知らん!わたしゃこのクロスシートで行く!と新しい方そっちのけで721系車内に突入

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列車は3+3の6両編成オール普通車

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この列車は滝川行となかなかのロングラン列車のようです。車内に入り、先発のエアポートを見送りつつ発車まで待ちます。

駅到着からおおよそ20分、わずかな乗客を乗せた721系普通列車は静かに札幌・はるか遠くの滝川に向け、静かに滑り出していきました。

 

[小樽18:36→札幌19:24 函館本線普通2253M滝川行]

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当然ながら外は真っ暗なので眺望は絶望的ですが、揺れ方的にラクではあります。

クロスシートだったりデッキがついて保温効果抜群なのはいいのですがいかんせん窓が汚い…あともう結構古いのかシートがヘタってしまってますね。まあそれでも前向きに座れるだけよし!

 

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小樽から48分、出発地・函館から11時間6分…

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ついに、北海道の最大都市のターミナル駅・札幌駅に到着いたしました!長かった!

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旭川に向かう特急ライラックと並んでる姿をパシャリ。

地元埼玉県からはるばる、全行程陸路で、それもほとんどの区間を鈍行列車でここまで来れたと思うとなかなか感慨深いです。

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しばし列車を眺めてましたが、遅い時間になりつつあるので宿に向かうことに

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夕食後、本日のお宿に入りまして本日の行程はおしまい。

はるばるやってきた北の街ではありますが、残念ながらカプセルホテルです。

 

 

なお、ここから1日、札沼線訪問と札幌チョイ観光をいたしましたが、そこは別パートとして分離することにいたしました。

kusasenbei.hatenablog.com

札幌観光編につきましてはしばらくお待ちください

 

帰路に着く …?

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2日後の昼下がり、再びの札幌駅。

長かった北海道旅行ですが、ついに最終日となってしまいました。

行きにかなり時間をかけましたが、帰りにつきましては飛行機にて一気に帰ります。

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なお、本日は旅行8日目。有効期限7日の北海道&東日本パスの有効期限は切れていますので、普通乗車券を購入しています。1000円以上の金額の切符なのにも関わらずちっちゃい切符なので無くさないかちょっと不安になります。

uシート札沼線で開放されてたのに乗ってしまったのでわざわざお金払ってまで座席指定したいとは思わず、ですが721系運用札幌始発エアポートを待つのはめんどいし…ロングシートで行くか…と考えていたのですが、奇跡的に小樽始発721系エアポートの座席が取れたのでそのまま行くことにしてしまうことにしました。

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なお車内はデッキに結構な人が滞留するような状態でした。

 

[札幌13:35→新千歳空港14:14 千歳線快速エアポート136号3894M新千歳空港行]

 

小樽始発というだけあり、相当な人が乗っていました。当然ながら千歳線沿線の快速運用も兼ねているため、相当な利用があります。3扉とはいえデッキ付き転換クロスシートの721系は混雑時間帯に来ると厄介と沿線住民にはあまり歓迎されてないようです。まあ見るからに大量輸送に向いてないような構造してますもんね…

 

なお、千歳線は全くめぼしいものが無かったので写真はありません。

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終着、新千歳空港駅に到着。一つ北の南千歳駅から単線地下となります。

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客が皆降りてガラガラになったところを一枚。

どう見ても大量輸送に向いてない…

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新千歳空港駅は空港直結で非常に使いやすい立地となっています。

 

時間には余裕がありますが、登場ゲートの確認とあとちゃんと運行してるかの確認を兼ねてとりあえずゲート付近へ。LCCPeach利用なので、ちゃんと運行してるか確認することが大切です。機材繰りの関係で運休とかあり得るからねぇ

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あ、ありました。少し歩いたものの、ちゃんとありますね。成田空港行MM592便…

…ん?

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(・ω・)ん?

(つД⊂)ゴシゴシ 

(´・ω・`)えーっと…

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(゚Д゚)は?

えーっと、MM592便、本日運休だそうです。

いやいやいや…と何度見るも、横に並ぶちっちゃな紙はその便が運休であることを知らせるばかり…

ということで、人生初ソロ飛行機はまさかの欠航という形になりました。これは酷い

 

というのも、この時期飛行機は著しい利用者減少に陥っており、低コスト必要最低限のサービスで稼いでいくLCCは利用客が低迷してるとのことで真っ先に利用の少ない便を切り捨てに行ってしまったというのが真相のようです。

とりあえずインターネットで見たところ幸いなことに手数料・追加料金無しで振替が可能とのこと。早い便にできないか見たところギリギリ受付時間が過ぎてしまったのか振替できず…ですが本日飛ぶ最終MM596便は運行するとのことで、その便に問題なく振替することができました。しかしこの時間にシートマップ見る限りガラッガラという状態でまあ酷いですねこれは…

 

まあ本日中に帰れるだけマシってことで割り切ることにします。チケット抱き合わせの保険入ってたので別に滞在日数増えても問題なかったのですが…

 

その後はゆーっくりと時間かけてお土産探し。

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新千歳温泉なる温泉がありましたが、ふとみたらクソ高かったので却下。お土産探しにあまりにもの時間をかけてしまったがために時間があまりなかったのも一因です。

 

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保安検査場を通過できる時間になったので保安検査場へ…というところで、手荷物制限ががが

機内持ち込み7kgという制限があり、主要な荷物をリュックにしまっていた私はスーツケースへの荷物移し替えの手間が発生。締め切りの時間を恐れながら慌てて移し替え、最終的には上着とペットボトル水は別としてもらうインチキ臭い方法で手荷物重量制限をクリアいたしました。ちなみにこのドタバタの際、まぎれて牛丼屋のオマケで貰っていたクリアファイルを捨ててしまったようです。なんともったいない…

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保安検査場通過後のロビーにて出発時間まで待機。

スカイライナーの割引チケット券売機がありましたが、上野まで行くのは大変な無駄なので買いませんでした。

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LCCなので搭乗口は本当に端っこ。ひたすら歩きます。

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ボーディングブリッジ搭乗だ!

LCCだから搭乗口までバス移動して徒歩搭乗とかもあり得たのですが、こと新千歳空港に関してはボーディングブリッジでの搭乗ができるようです。ちょっと遠かったけど

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搭乗~

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せっま!LCCだから狭いのは覚悟していましたが、ここまでの狭さだとは思いませんでした…安いから仕方ない

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[悲報]翼の上

何も考えず座席予約しましたが、まさか翼の真上だとは思いませんでした…orz

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しかも前の便をまるごと振り替えてきたため、機内はほぼ満席状態。窓側に座れてるだけマシと割り切って乗ります。早く確認しに来たゆえに取れた席です。翼の上ですが…

さて、ソロ訪問発の北海道もそろそろお別れ。ゆっくりと動き始めた後、機体は滑走路へ。いったん停止し、エンジン出力を高め、スタンディングテイクオフで空へ飛び立ちます。

さらば北海道!ありがとう北海道!

 

[新千歳空港→成田空港 Peach航空MM596便]

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翼の上で眺望は悪いですが、前後から夜の光が見えます。大都市は目に見えて明るく、地方は暗いのがよくわかります。どこをフライトしてるのかについては全く分かりませんが、上空なのにも関わらず光が結構な速度で動くあたりかなりのスピードで飛んでいることが分かります。

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おおよそ一時間、方向変換のための旋回とガクガクしたゆれを挟み、飛行機はついに成田空港へ着陸!本当にあっという間に戻ってきてしまってびっくりな感じです。

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成田は空港バスを利用しての移動の様子。

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預け荷物の受け取り…これが長いんですよねぇ(´・ω・`)

誰かに奪われることもロストも無く安心しました。

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さて荷物を受け取り、駅まで延々長い道のり。もう時間も遅く、そろそろ終電が心配になってくる時間帯に。欠航により急遽後続便に振り替えたらしい大勢の客が大慌てで駅へ走っていく光景が見られました。私は終電まで1時間程度の余裕を残していたので、ゆっくり行きます。

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駅に到着。

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狙ったわけではないですが、偶然にも京成の新型車に当たりました。駅の到着と列車の到着がピッタリ!とりあえずアクセス線を突っ切る早い列車であることを確認して飛び乗ります。この時間ゆえ無事座ることができました。

ここから列車の乗り継ぎ。7泊8日の思い出とお土産を片手に、帰路へつきました。

 

 

旅を終えて

北海道は過去に家族に連れられていったことあるそうなのですが、なにせ私がかなり小さい頃で、物心ついているかも怪しい時期だったがゆえに全く覚えていませんでした。ですので、私としては実質的に初めての北海道となりました。この時に行こうと思った一番の理由というかキッカケはやはり「札沼線廃線」でしたが、それ以外にも本州・東北でやりたかったことがたくさんあり、それらを全てやることができたので満足感は非常に高かったです。その代償として…ではありませんが、7泊8日と結構な長期旅となり、費用も7万円近くかかってしまいました。北海道8日で7万円ならむしろ安い方かもしれないですが。

寝坊も宿のダブルブッキングなどのトラブルも無く順調な行程でしたが、終わりの方でドデカいトラブルに巻き込まれることに…とはいえ、その後は日数を増やすことなくスムーズに帰れましたし、これも貴重な経験だったといえるかもしれません。旅行先で会った人々も皆優しく丁寧に接してくださり、大変充実した旅を終えることができました。

この場を借りて感謝します。ありがとうございました。

 

さてさて、その後リアル繁忙期に突入してしまったため、記事が長期に渡り更新停止となってしまいました。本来ならお詫びするところでしょうが、残念ながら特に固定の読者がいるわけでもないので…

このブログは主のやる気次第で進むところがあります。本編を先に書いてしまい、道中飛ばしてしまったところがあるので、早いうちにそこを書きたいところですが、こればかりはやる気次第なところもあるため厳しいです。なお、夏にも旅行に行ってますが、おそらくそちらはボツになると思います。もしくはダイジェスト。

 

ちなみに、次の春はまた北海道に行く予定です。自走客車に乗ってないので、乗りたいところです。が、予定が長期旅行なだけにもう書ききれる気がしないですね…

読了ありがとうございました。

 

記事リンク集↓

kusasenbei.hatenablog.com